糖尿病患者で自殺や飲酒、事故による死亡リスク増

フィンランドの観察研究

 糖尿病患者では、糖尿病のない人と比べて自殺や飲酒、不慮の事故による死亡率が高いことが、「European Journal of Endocrinology」11月号に掲載の論文で報告された。

 ヘルシンキ大学病院(フィンランド)のLeo Niskanen氏らは、糖尿病患者20万8,148人と年齢や性、居住地域をマッチさせた糖尿病のない集団の計43万4,629人を対象に、自殺や飲酒関連、事故による死亡例の特徴について検討した。糖尿病患者は76%が経口血糖降下薬を単独で服用していた。

 平均7.1年の追跡期間中に、飲酒関連による死亡は2,832件、事故死は3,187件、自殺は853件が確認された。これらの全ての評価項目で糖尿病があると死亡率は上昇し、特にインスリンを投与している患者で顕著であった。

 飲酒関連の死亡に関する調整後の死亡率比(MRR)は、経口血糖降下薬を服用している男性では1.71、インスリンを投与している男性では6.92であり、女性ではそれぞれ2.10と10.60であった。インスリンを投与している患者では事故による死亡率も高く(MRRは男性2.06、女性1.53)、自殺による死亡率も同様に高かった(MMRはインスリンを投与している男性では2.10、経口血糖降下薬を単独で服用している女性では1.62)。

 以上の結果から、Niskanen氏らは「今回の結果から、糖尿病患者の中でも自殺や事故による死亡リスクが高い患者に対して、心理社会的なサポートや介入が重要であることが強調された」と述べている。

[HealthDay News 2018年10月18日]

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