ピアサポートで抑うつ症状を伴う2型糖尿病患者の入院リスク減

軽症または中等症の抑うつ症状併存患者で検討

 抑うつ症状を伴う2型糖尿病患者では、ピアサポートによる介入により急性期の受診や入院リスクが低減する可能性があることが、「Diabetes Care」10月29日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 米アラバマ大学バーミンガム校のAndrea L. Cherrington氏らは、2型糖尿病患者355人を抑うつ症状の有無で分けた上で、ピアサポートによる介入が急性期の受診や入院リスクに及ぼす影響について検討した。対象患者を1年間のピアサポートを行う介入群(168人)と標準治療を行う対照群(187人)にランダムに割り付けて比較検討した。

 ベースライン時には、両群とも対象患者の約半数に軽症の抑うつ症状が、4分の1に中等症の抑うつ症状が認められ、両群間で病院の利用状況に有意な差はみられなかった。解析の結果、軽症の抑うつ症状を伴う患者では、対照群と比べて介入群における10患者年当たりの新規入院の発生率比(IRR)は0.26(95%信頼区間0.08~0.84)であり、急性期の受診のIRRは0.55(同0.28~1.07)であった。中等症の抑うつ症状を伴う患者を対象とした解析でも同様の結果が得られた。

 以上の結果を踏まえ、Cherrington氏らは「抑うつ症状を伴う2型糖尿病患者では、ピアサポートによる介入で急性期の受診や入院リスクは低下するが、抑うつ症状を伴わない患者ではこうした関連は認められなかった」と述べている。なお、この研究の実施にはEli Lilly社が一部支援を行った。

[HealthDay News 2018年10月30日]

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