薬剤師を加えたチーム医療で慢性疾患患者の転帰改善

特に糖尿病患者の疾患管理に欠かせない存在

 チーム医療に薬剤師が加わると、特に糖尿病などの慢性疾患患者の転帰が改善するとの報告が、米国医師会の「AMA Wire」に7月6日に掲載された。

 米オレゴン州のプロビデンス・メディカルグループでは、薬剤師がチーム医療の一員として参加するようになっていから20年以上が経過している。同グループでは薬剤師の人数を当初の1人から21人に増員し、グループ内の多くの診療所にフルタイムの薬剤師が常駐し、糖尿病患者のインスリン治療や高血圧患者の血圧コントロールなどの一端を担っている。薬剤師が常駐していない診療所においても、フルタイムの薬剤師が複数の診療所を兼任することで、その任を果たしている。

 また、薬剤師は診療所の規定に則って、糖尿病や高血圧、心不全、喘息などの疾病管理に携わっている。具体的には、インスリン治療や遠隔相談、糖尿病管理の支援、高血圧やうつ病患者の経過観察が挙げられる。さらに、新たな薬物治療の開始や処方変更の提案、高齢患者の多剤併用の検証も行う。加えて、患者から薬物治療に関する質問や相談が医師へ寄せられた場合に、薬剤師に問い合わせた上で回答することで、医師の業務負担の解消にもつながっている。

 同グループ臨床薬学部門のマネージャーを務めるKristy Butler氏によると、薬剤師が対応する機会が最も多い対象は糖尿病患者であり、薬剤師が糖尿病患者と密に連絡をとることで、血糖コントロールは改善するという。また、同グループ所属のオレゴン州ベサニーにある診療所の家庭医であり、グループのメディカルディレクターを務めるLori Gluck氏は「薬剤師がチーム医療に不可欠な役割を担っていることを非常に強く感じる。薬剤師の助けをすぐに受けられる状況での診療を経験すると、この支援を受けられないことはもはや想像できなくなる」と述べている。

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[Terahata]

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