5つのリスク因子を管理すれば2型糖尿病の死亡リスクは上昇しない [HealthDay News]

 2型糖尿病患者は一般集団よりも死亡や心血管疾患の発症リスクが高いとされる。しかし、主要な5つのリスク因子を管理目標内に治療できていれば、これらの超過リスクはほぼ認められないとする研究結果が「New England Journal of Medicine」8月16日号に掲載された。

 ヨーテボリ大学(スウェーデン)のAidin Rawshani氏らは、スウェーデン全国の糖尿病調査に登録されている2型糖尿病患者27万1,174人と、年齢と性、居住地域をマッチさせた対照群135万5,870人を対象とするコホート研究を実施。高血糖と高LDL-コレステロール、高血圧、アルブミン尿、喫煙習慣という計5つのリスク因子の保有状況と、死亡、急性心筋梗塞、脳卒中、心不全による入院との関係をCox回帰分析により検討した。

 中央値で5.7年の追跡期間中に17万5,345人が死亡した。2型糖尿病患者では、管理目標内のリスク因子の保有数が増えるほど、死亡や心血管疾患の超過リスクが段階的に低下することが分かった。具体的には、5つのリスク因子が全て管理目標内にあった場合には、対照群と比較した死亡リスクの上昇はわずかにとどまり(ハザード比1.06、95%信頼区間1.00~1.12)、急性心筋梗塞(同0.84、0.75~0.93)や脳卒中(同0.95、0.84~1.07)のリスクは低下した。ただし、糖尿病患者の心不全による入院リスクは対照群に比べて一貫して高かった(同1.45、1.34~1.57)。

 さらに、2型糖尿病患者では、HbA1c値が管理目標を達成できないことが急性心筋梗塞と脳卒中の最も強い予測因子であることが明らかになった。一方、死亡の最も強い予測因子は喫煙だった。

 以上の結果を踏まえて、Rawshani氏らは「5つのリスク因子が管理目標値の範囲内にある2型糖尿病患者では、一般集団と比べて死亡や心筋梗塞、脳卒中の超過リスクはほぼないとする結果が得られた」と述べている。(HealthDay News 2018年8月17日)

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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