SGLT-2阻害薬エンパグリフロジン投与で骨折リスク上昇せず 2型糖尿病患者を対象としたRCTデータを解析 [HealthDay News]

SGLT-2阻害薬エンパグリフロジン投与で骨折リスク上昇せず 2型糖尿病患者を対象としたRCTデータを解析

 2型糖尿病患者に対するSGLT-2阻害薬のエンパグリフロジン投与は、骨折リスクを高めない可能性のあることが、「Diabetes Care」6月15日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 Boehringer Ingelheim International社(ドイツ)のSven Kohler氏らは、2型糖尿病患者に対するエンパグリフロジン投与が、有害事象としての骨折の発生や骨密度の低下に及ぼす影響について調べるため、これまで実施された臨床試験データの解析を実施した。研究では、対象患者をエンパグリフロジン10mg投与群または同25mg投与群、プラセボ投与群に無作為に割り付けた第1相~第3相のランダム化比較試験(RCT)を統合したデータと、エンパグリフロジン25mgとスルホニル尿素(SU)薬のグリメピリドを直接比較したEMPA-REG H2H-SU試験のデータを用いて解析を行った。

 その結果、プール解析によると、有害事象としての骨折の発生率はエンパグリフロジン10mg投与群では2.8%、同25 mg投与群では2.5%であり、プラセボ群では2.9%とエンパグリフロジン投与群とプラセボ群の間で差はみられないことが分かった。また、EMPA-REG H2H-SU試験では、骨折の発生率はエンパグリフロジン25mg投与群では4.1%、グリメピリド群では4.2%であることが明らかになった。

 以上の結果を踏まえ、Kohler氏らは「2型糖尿病患者に対するエンパグリフロジンの投与は、1万2,000人を超える患者データの統合解析ではプラセボ投与と比較して、また、直接比較試験ではSU薬と比較して骨折リスクを高めない可能性のあることが示された」と結論づけている。

 なお、今回の研究には、エンパグリフロジンの共同製造者であるBoehringer Ingelheim社とEli Lilly and Company社が資金を提供した。

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[dm-rg.net]

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