重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者の特徴は? 約5万人の患者を後ろ向きに解析

重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者の特徴は? 約5万人の患者を後ろ向きに解析

 約5万人の2型糖尿病患者を後ろ向きに解析した結果、重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者の臨床的特徴には、軽度から中等度の低血糖の既往とHbA1c値が6%未満であることが挙げられることが分かった。詳細は「Diabetes Care」6月号に掲載された。

 米クリーブランド・クリニックのAnita D. Misra-Hebert氏らは、同クリニックの電子カルテデータを用いて2型糖尿病患者5万439人を対象に後ろ向きに解析し、重症低血糖を起こした患者の臨床的特徴について調べた。

 その結果、重症低血糖の発生率は、2006年の0.12%から2015年には0.31%へと上昇していることが分かった。重症低血糖を起こした患者群と起こさなかった患者群との間でHbA1c値の中央値に差はみられなかった。

 また、重症低血糖を起こした患者群では、そうでない患者群と比べて軽度から中等度の低血糖の既往を有する患者の割合が高かった(9%対2%)。さらに、重症低血糖のリスクが高い患者の臨床的特徴として、インスリンやスルホニル尿素(SU)薬の使用、糖尿病治療薬の処方数の増加、軽度から中等度の低血糖の既往(オッズ比は3.01)、HbA1c値が6%未満であること(同1.95)、黒人、チャールソン併存疾患指数が高いことが挙げられた。一方で、BMI高値、メトホルミンやDPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬の使用による重症低血糖リスクの上昇幅は小さかった。

 以上の結果を踏まえて、Misra-Hebert氏らは「診療現場で重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者を特定できれば、リスク因子を改善することで重症低血糖を予防できる可能性がある」と述べている。なお、数名の著者は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2018年7月19日)

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[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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