グリコアルブミン測定試薬「ルシカ GA-L」を米国でも販売 旭化成ファーマ

2018.07.27
 旭化成ファーマは、グリコアルブミン測定試薬の米国向け仕様製品「Lucica Glycated Albumin-L」(日本向けの販売名:ルシカ GA-L)について、米国のStanbio Laboratory, L.P.と、米国における独占的販売権を供与する契約を締結した。同社が製造を担う。

グリコアルブミンは血糖コントロール指標として有用

 グリコアルブミン測定試薬は、旭化成ファーマが自動分析装置用測定試薬として開発したもので、日本(2002年)、中国(2005年)、韓国(2013年)、インドネシア(2013年)、台湾(2015年)および欧州(2015年)で承認を取得し販売されている。米国では2017年に承認を取得した。

 糖尿病の治療では、血糖値をより正常に近づけることが重要であり、そのために、米国でもさまざまな糖尿病の血糖コントロール指標が使用されている。

 グリコアルブミンは、現在もっとも多く使用されているHbA1cよりも短期間の過去2~3週間の血糖コントロール状態を反映する中期の血糖コントロール指標であり、特に糖尿病の治療開始時および治療変更時の短期的な治療効果の確認に有用とされている。

 また、HbA1cが血糖コントロール指標になりにくい妊婦、透析患者、溶血性貧血や腎性貧血の患者、ヘモグロビン異常患者などにもグリコアルブミンは有用と考えられており、これらの臨床的有用性に関するさまざまな報告がある。

 旭化成ファーマは、Stanbioとともに血糖コントロール指標の新しい選択肢を提供することによって、米国における糖尿病治療に貢献していくとしている。

ルシカ GA-L(旭化成ファーマ)
グリコアルブミン情報ファイル

糖尿病・内分泌プラクティスWeb 糖尿病・内分泌医療の臨床現場をリードする電子ジャーナル

糖尿病関連デジタルデバイスのエビデンスと使い方 糖尿病の各薬剤を処方する時に最低限注意するポイント(経口薬) 血糖推移をみる際のポイント!~薬剤選択にどう生かすか~
妊婦の糖代謝異常(妊娠糖尿病を含む)の診断と治療 糖尿病を有する女性の計画妊娠と妊娠・分娩・授乳期の注意点 下垂体機能低下症、橋本病、バセドウ病を有する女性の妊娠・不妊治療
インスリン・GLP-1受容体作動薬配合注 GIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド) CGMデータを活用したインスリン治療の最適化 1型糖尿病のインスリン治療 2型糖尿病のインスリン治療 最新インスリン注入デバイス(インスリンポンプなど)
肥満症治療薬としてのGLP-1受容体作動薬 肥満症患者の心理とスティグマ 肥満2型糖尿病を含めた代謝性疾患 肥満症治療の今後の展開
2型糖尿病の第1選択薬 肥満のある2型糖尿病の経口薬 高齢2型糖尿病の経口薬 心血管疾患のある2型糖尿病の経口薬

医薬品・医療機器・検査機器

糖尿病診療・療養指導で使用される製品を一覧で掲載。情報収集・整理にお役立てください。

一覧はこちら

最新ニュース記事

よく読まれている記事

関連情報・資料