「グラルギン300単位」は高齢2型糖尿病患者に安全かつ有効 症候性低血糖リスクはグラルギン100単位より低い [HealthDay News]

「グラルギン300単位」は高齢2型糖尿病患者に安全かつ有効 症候性低血糖リスクはグラルギン100単位より低い

 65歳以上の高齢2型糖尿病患者に対するインスリン グラルギン300単位/mL(Gla-300)の投与は安全であり、血糖コントロールにおける有効性はインスリン グラルギン100単位/mL(Gla-100)と同程度であるという研究結果が「Diabetes Care」6月12日オンライン版に掲載された。

 ミュンヘン市立病院(ドイツ)のRobert Ritzel氏らは、65歳以上の高齢2型糖尿病患者を対象に、多施設共同ランダム化非盲検の第3b相試験(SENIOR試験)を実施した。対象患者全体に占める75歳以上の患者の割合を20%までに調整した上で組み入れた計1,014人(平均年齢71歳)の患者を、Gla-300またはGla-100を投与する群に1:1の割合でランダムに割り付けた。なお、インスリンの投与量は血糖自己測定(SMBG)による空腹時血糖値が90~130mg/dLになるように調整した。

 その結果、ベースライン時から投与26週後までのHbA1c変化量はGla-300群では-0.89%、Gla-100群では-0.91%と、対象者全体でも75歳以上の集団に限定しても両群間で同程度であることが明らかになった。また、血糖値が70 mg/dL以下の低血糖または重症低血糖イベントの発生率は全体的に低く、両群間で差はみられなかったが、症候性低血糖の発生率はGla-300群の方が低かった。さらに、症候性低血糖の年間発生率はGla-100群に比べてGla-300群で有意に低いことも分かった。Gla-100群に対するGla-300群の低血糖リスクの低下は、対象者全体と比べて、特に75歳以上の集団で顕著であった。

 以上の結果から、Ritzel氏らは「高齢2型糖尿病患者においてインスリン グラルギン300単位/mLの有効性と安全性は高く、特に75歳以上の高齢者では低血糖リスクの低減が大きいことが示された」と述べている。

 本試験にはSanofi社が資金を提供しており、数名の著者は同社を含む複数の製薬企業との利益相反(COI)を開示している。(HealthDay News 2018年6月26日)

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[dm-rg.net]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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