「ヒューマログ注ミリオペンHD」発売 ディスポーザブルタイプのインスリン製剤で初めて0.5単位刻みで投与量調節が可能に

 日本イーライリリーは、糖尿病治療薬の超速効型インスリン製剤「ヒューマログ注ミリオペンHD」を7月2日に発売した。同製剤は、0.5単位刻みで投与量の調節ができるディスポーザブル(使い捨て)タイプのインスリン製剤として、日本で初めての発売となる。
0.5単位刻みで投与量をきめ細かく調節できる
 ディスポーザブルタイプのインスリン製剤はカートリッジなどを交換する手間がなく簡単な操作で使用できるため利便性が高いのが特徴で、日本ではインスリン使用患者の約9割がディスポーザブルタイプのインスリン製剤を使用している。

 「ヒューマログ注ミリオペンHD」は、0.5単位刻みできめ細かく投与量を調節することが可能なインスリン製剤。従来から販売している「ヒューマログ注ミリオペン」の、簡便な操作性やコンパクトで手の小さい患者でも扱いやすい形状や、2008年の発売以降多くの患者に使用されてきた実績といった特徴を継承している

 0.5単位刻みで単位設定できることで、糖尿病患者がインスリン投与量の調節をより細かく、簡単にできるようになる。必要なインスリンの投与量は糖尿病患者の病態や体型によって異なり、血糖値の変動は食事や生活そのものに影響されるため、インスリンの投与量は患者1人ひとりの病態や体型、生活に合わせて決定する必要がある。そのため、体の小さい小児糖尿病の患者や高齢の患者にとってより細かいインスリン投与量の調節が重要になり、細やかな投与量の調節によって糖尿病患者それぞれにより適したインスリン必要量による血糖コントロールを目指すことが可能になる。

 「近年、グルコース値の変化を可視化できるツールの普及などもあり、糖尿病患者自身のより厳密な血糖コントロールへの意識が高まりつつあります。しかし一方で、多くのインスリン治療中の糖尿病患者が使用しているディスポーザブルタイプのインスリン製剤では、1単位刻みでの投与量の調節が限界でした。今回、『ヒューマログ注ミリオペンHD』の発売により、0.5単位刻みでのより細やかな投与量の調節が可能になったことで、糖尿病患者それぞれにより適したインスリン必要量による血糖コントロールを実現し、患者のより豊かな人生のために貢献できることを期待しています」と、日本イーライリリーの糖尿病・成長ホルモン事業本部長であるブラウン エイドリアン S氏は述べている。
販売名ヒューマログ注ミリオペンHD
一般名インスリン リスプロ(遺伝子組換え)
剤形形態:キット製剤
注入器の最小設定単位:0.5単位
規格:1キット(3mL)中 インスリン リスプロ(遺伝子組換え)300単位
薬価1,470円
承認日2018年1月29日
薬価収載日2018年6月15日
発売日2018年7月2日
製造販売元日本イーライリリー株式会社

日本イーライリリー
[Terahata]

関連ニュース

2019年02月15日
AIで糖尿病の経口血糖降下薬の処方を最適化 どの薬が最適かをAIが提示 札幌医科大学ら
2019年02月15日
高血圧症治療剤のアムバロ配合錠「ファイザー」の自主回収(クラスI)を開始 ファイザー
2019年02月15日
肥満を制御する酵素を発見 L-PGDSが肥満やインスリン抵抗性を進展 東大
2019年02月15日
脂肪細胞のインスリンシグナルを調節し、2型糖尿病やメタボの発症を予防する新規分子を発見
2019年02月14日
糖尿病患者の仕事と治療の両立を支援 スマホのオンラインサービスを利用 中部ろうさい病院と共同で実施
2019年02月14日
1型糖尿病患者の多くはHbA1c目標値に達していない 米調査
2019年02月08日
糖尿病治療薬の薬剤料 2017年度は4,271億円に増加 SGLT-2阻害薬、GLP-1受容体作動薬の処方が増える
2019年02月08日
日本人集団の2型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見 日本人20万人規模のゲノムワイド解析を実施 東大、理研など
2019年02月08日
後期高齢者の6割が3疾患以上の慢性疾患を併存 75歳以上の後期高齢者約131万人分のレセプト情報を分析
2019年02月08日
「HbA1c」を直接に酸化できる酵素を創製 シンプルで短時間の測定が可能に

関連コンテンツ

編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶