週1回投与のGLP-1受容体作動薬でHbA1c値と体重が低下 消化器系の有害事象は増加 [HealthDay News]

週1回投与のGLP-1受容体作動薬でHbA1c値と体重が低下 消化器系の有害事象は増加

 週1回、皮下投与するGLP-1受容体作動薬のセマグルチドは、2型糖尿病患者のHbA1c値と体重、収縮期血圧(SBP)値を低下させる一方で、消化器系の有害事象の増加と関連することが、「Diabetes, Obesity and Metabolism」5月13日オンライン版に掲載のレビュー論文で報告された。

 テッサロニキ・アリストテレス大学(ギリシャ)のPanagiotis Andreadis氏らは、セマグルチドとプラセボあるいはその他の糖尿病治療薬を比較したランダム化比較試験のシステマティックレビューを実施し、基準を満たしたプラセボ対照試験6件と実薬対照試験7件を対象にメタ解析を行った。主要評価項目は、ベースライン時からのHbA1c値の変化量とした。

 解析の結果、プラセボ群と比べて、セマグルチド0.5mgおよび1mg皮下投与群ではHbA1c値がそれぞれ1.01%および1.38%低下した。また、シタグリプチン(DPP-4阻害薬)とエキセナチド、リラグルチド、デュラグルチド(いずれもGLP-1受容体作動薬)、インスリン グラルギンといった他の糖尿病治療薬群と比べて、セマグルチド0.5mgおよび1mg皮下投与群はいずれの用量でも血糖コントロールに優れていたほか、体重(セマグルチド1mg皮下投与群とプラセボ群との平均差は-4.11kg)とSBP値が低下することが分かった。

 有害事象に関しては、セマグルチド皮下投与による低血糖の頻度には増加はみられなかったが、悪心や嘔吐、下痢といった消化器系の有害事象の発現率は上昇した。また、プラセボ群と比較してセマグルチド皮下投与群では糖尿病網膜症のリスクが1.32倍であった。

 以上の結果を踏まえて、Andreadis氏らは「週1回投与の強力なGLP-1受容体作動薬であるセマグルチドは、血糖コントロールの改善や体重減少、SBP値の低下に有用であることが分かった。ただし、消化器系の有害事象の発現率が上昇する点に注意する必要がある」と述べている。数名の著者はNovo Nordisk社を含む複数の製薬企業とのCOI(利益相反)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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