外来の1型糖尿病患者に対する人工膵臓は有効 40件のRCTをメタ解析 [HealthDay News]

外来の1型糖尿病患者に対する人工膵臓は有効 40件のRCTをメタ解析

 外来の1型糖尿病患者に対するクローズドループ型の人工膵臓システムは血糖コントロールに優れ、血糖値が正常血糖値に近い範囲内を示す時間の割合を増やすことが、「The BMJ」4月18日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 テッサロニキ大学(ギリシャ)のEleni Bekiari氏らは、外来の1型糖尿病患者に対するクローズドループ型の人工膵臓システムの有効性と安全性を検証するため、同患者を対象に、人工膵臓システムと従来のインスリン頻回注射やインスリンポンプ療法を比較検討したランダム化比較試験(RCT、2018年2月までに公表)のシステマティックレビューを実施。登録基準を満たした40件のRCT(解析対象症例は計1,027人、44件の比較データを含む)を対象にメタ解析を行った。

 その結果、比較データのうち35件は1種類のホルモン剤(インスリンのみ)を用いた人工膵臓システムを、9件は2種類のホルモン剤(インスリンおよびグルカゴン)を用いたシステムを検討に用いていた。対象とした研究のうち9件だけがバイアスリスクが低かった。

 解析の結果、血糖値が正常血糖値に近い範囲内(70~180mg/dL)を示した時間の割合は、人工膵臓システムを使用すると夜間(加重平均差15.15%)、24時間(同9.62%)ともに有意に増加することが分かった。また、従来のインスリン療法と比べて、人工膵臓システムは24時間のうち血糖値が高血糖(180mg/dL超)または低血糖(70mg/dL未満)を示す時間の割合(それぞれ-8.52%、-1.49%)にも良好な影響を及ぼしていた。さらに、感度分析の結果、バイアスリスクが低い試験または監視がない普段の生活の中で行った試験では、血糖値が正常血糖値に近い範囲内を示した時間の割合の結果について頑健性(robustness)が確認された。

 以上の結果を踏まえて、Bekiari氏らは「今回の結果から、外来の1型糖尿病患者では人工膵臓システムは有効かつ安全な治療手段であることが分かった。また、人工膵臓システムに関する臨床研究にみられる限界点として、報告されるアウトカムが統一されていないことや対象症例数が少ないこと、追跡期間が短いことなどが挙げられた」と述べている。なお、数名の著者は製薬企業や医療機器メーカーとの利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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