1型糖尿病妊婦にクローズドループポンプ療法が有用 SAP療法とのクロスオーバー試験 [HealthDay News]

1型糖尿病妊婦にクローズドループポンプ療法が有用 SAP療法とのクロスオーバー試験

 1型糖尿病の妊婦では、クローズドループ型のインスリン送達システムによって、パーソナルCGM(持続血糖測定)機能を搭載したインスリン療法(sensor-augmented pump;SAP療法)と同程度の血糖コントロールが得られる上に、低血糖の発生頻度は有意に低いことが「Diabetes Care」3月13日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 英ケンブリッジ大学のZoe A. Stewart氏らは、1型糖尿病の妊婦16人を対象に、クローズドループポンプ療法とSAP療法をそれぞれウォッシュアウト期間の後に28日間、無作為な順序で行い、血糖コントロールへの有効性を比較検討するオープンラベルのランダム化クロスオーバー試験を行った。2つのインスリン療法終了後には、対象患者はクローズドループポンプ療法を最長で6週間にわたり使用を継続できた。

 その結果、一次エンドポイントである血糖値が目標範囲内(63~140mg/dL)を示した時間の割合は、クローズドループポンプ療法期間とSAP療法期間で差はみられず(62.3%対60.1%、P=0.47)、平均血糖値(131.4mg/dL対131.4mg/dL、P=0.85)と高血糖(140mg/dL超)を示した時間の割合(36.6%対36.1%)にも両期間の間に差はみられなかった。

 また、クローズドループポンプ療法期間では、SAP療法期間と比べて低血糖エピソードが有意に少なく(中央値:8.0回対12.5回、P=0.04)、血糖値が63mg/dL未満または50mg/dL未満となった時間の割合(それぞれ1.6%対2.7%、P=0.02、0.24%対0.47%、P=0.03)と低血糖指数(1.0対1.4、P=0.01)が有意に低かった。さらに、クローズドループポンプ療法の継続期には、夜間(23時~7時)の低血糖の頻度が有意に低かった(1.1%対2.7%、P=0.008)。

 以上の結果を踏まえて、Stewart氏らは「1型糖尿病妊婦において、クローズドループポンプ療法はSAP療法と同程度の血糖コントロールをもたらすだけでなく、低血糖の頻度は有意に低いことが分かった。こうした患者に対するクローズドループポンプ療法の臨床的な有用性や新生児転帰への影響については、より大規模で追跡期間が長期にわたる多施設共同研究において検討する必要がある」と述べている。なお、数名の著者は製薬企業や医療機器メーカーとの利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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