1型糖尿病発症後早期の予後因子に人種差 [HealthDay News]

1型糖尿病発症後早期の予後因子に人種差

 1型糖尿病の診断から3年間の予後因子には人種差がみられ、白人と比べてアフリカ系米国人やヒスパニックといった人種的マイノリティ層では予後因子が不良であることが「Diabetes Care」3月1日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 米ベイラー医科大学のMaria Jose Redondo氏らは、小児糖尿病コンソーシアム(Pediatric Diabetes Consortium)に参加した19歳未満の1型糖尿病患者927人(非ヒスパニック系白人が631人、ヒスパニックが216人、アフリカ系米国人が80人)を対象に、診断後3年間の転帰に人種・民族間で差がみられるかどうかを調べた。

 その結果、非ヒスパニック系白人と比べてアフリカ系米国人は1型糖尿病診断時の年齢や性で調整したBMIが高く、思春期の身体発育が進んでおり、糖尿病ケトアシドーシスの発症頻度が高かったが、これらは社会経済的因子により概ね説明できることが分かった。また、アフリカ系米国人は1型糖尿病の診断から3年間に高血圧と重症低血糖を来しやすく、HbA1c値やBMIパーセンタイル値、インスリン用量、インスリン用量で調整したHbA1c値が高値を示す傾向がみられたほか、部分寛解の達成率も低かった。

 さらに、非ヒスパニック系白人と比べてヒスパニックは1型糖尿病の診断時および診断から3年間のBMIパーセンタイル値が高かった。ヒスパニックでは診断から3年間の脂質異常症の有病率も高く、インスリン用量やインスリン用量で調整したHbA1c値も高値で推移した。

 以上の結果を踏まえて、Redondo氏らは「人種・民族的マイノリティの若年層は、1型糖尿病の発症から3年間の予後不良マーカーが高値を示すことが分かった。このことが、白人と比べてこうしたマイノリティ層で糖尿病の合併症リスクが高いことの原因となっている可能性がある」と結論づけている。数名の著者は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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