抗VEGF療法後も継続する糖尿病黄斑浮腫の転帰を検討 ランダム化比較試験の事後解析 [HealthDay News]

抗VEGF療法後も継続する糖尿病黄斑浮腫の転帰を検討 ランダム化比較試験の事後解析

 24週間の抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法後も糖尿病黄斑浮腫(DME)が継続してみられるDME眼において、2年後に視力が改善した割合は抗VEGF薬の種類や2年間のDME継続の有無で差はみられないことが、「JAMA Ophthalmology」2月1日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 米ジョンズ・ホプキンス大学のNeil M. Bressler氏らは、中心窩に及んだDME患者660人を対象に3種の抗VEGF薬(アフリベルセプト2.0mgまたはベバシズマブ1.25m、ラニビズマブ0.3mg)投与群に割り付けて転帰を比較検討した臨床試験の事後解析を行った。今回の解析では、24週間の抗VEGF療法後もDMEが継続してみられる患者546人(82.7%、平均年齢60歳、女性46.0%)を対象に24週後および2年後の転帰を検討した。

 解析の結果、治療開始24週後にDMEが継続してみられた割合は、ベバシズマブ投与群と比べてアフリベルセプト投与群またはラニビズマブ投与群で低かった〔65.6%(180眼中118眼)対31.6%(190眼中60眼)、41.5%(176眼中73眼)、ベバシズマブ群対アフリベルセプトまたはラニビズマブ群;それぞれP<0.001〕。

 また、24週後にDMEが継続してみられた患者のうち、2年後もDMEがみられた患者の割合はアフリベルセプト群が44.2%、ベバシズマブ群が68.2%、ラニビズマブ群が54.5%であった。さらに、24週後にDMEが継続してみられた眼を対象に、ベースライン時から2年後に10文字以上視力が改善した割合を2年間のDME継続の有無別にみると、アフリベルセプト群が62%対63%(P=0.88)、ベバシズマブ群が51%対54%(P=0.96)、ラニビズマブ群が44%対65%(P=0.10)であった。

 これらの結果を踏まえて、Bressler氏らは「24週間の抗VEGF療法後もDMEが継続してみられた眼のうち、2年後もDMEが続いた割合はアフリベルセプト群よりもベバシズマブ群で高かった。また、2年間のDMEの継続の有無や抗VEGF薬の種類にかかわらず、視力の低下を来した眼はほとんどみられなかった」と結論づけている。なお、数名の著者は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

関連情報

[dm-rg.net]

関連ニュース

2018年07月27日
1型糖尿病患者の心理的負担を軽減する介入法とは? 感情重視または教育/行動介入をRCTで検証
2018年07月27日
重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者の特徴は? 約5万人の患者を後ろ向きに解析
2018年07月05日
「グラルギン300単位」は高齢2型糖尿病患者に安全かつ有効 症候性低血糖リスクはグラルギン100単位より低い
2018年06月22日
持参薬の確認で糖尿病患者の救急外来受診が減少 約3万人の米国人患者を対象に分析
2018年06月14日
低用量グルカゴンが運動後の低血糖予防に有用な可能性 1型糖尿病患者を対象に従来法と比較
2018年06月07日
米国で糖尿病ケトアシドーシスによる入院が増加 全米入院患者サンプルデータを解析
2018年06月01日
週1回投与のGLP-1受容体作動薬でHbA1c値と体重が低下 消化器系の有害事象は増加
2018年05月25日
ホルモン2剤併用人工膵臓は運動中の低血糖を抑制 成人1型糖尿病患者で検討
2018年05月17日
SU薬の新生児合併症予防、インスリンに非劣性示せず ランダム化非劣性試験で検討
2018年05月10日
糖尿病患者は下肢切断術後の死亡率が高い

関連コンテンツ

糖尿病情報スクランブル 新着記事

編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶