GLP-1受容体作動薬「セマグルチド」と「デュラグルチド」を比較 「SUSTAIN 7」試験結果

 メトホルミン併用下で、GLP-1受容体作動薬の「セマグルチド」と「デュラグルチド」のそれぞれ有効性と安全性を比較検討した「SUSTAIN 7」試験の結果が、The Lancet Diabetes & Endocrinologyに掲載された。セマグルチドはデュラグルチドよりも有意に優れた血糖コントロールと体重減少効果を示したという。
HbA1cはセマグルチド0.5mg群では1.5%低下、1.0mg群では1.8%低下
 「SUSTAIN 7」試験では、メトホルミン併用下、セマグルチド0.5mgとデュラグルチド0.75mg間、セマグルチド1.0mgとデュラグルチド1.5mg間でそれぞれ有効性と安全性を比較検討した。

 140週間の同試験では、週1回投与のセマグルチドで治療された2型糖尿病患者は、デュラグルチドで治療された患者よりも、有意なHbA1cの低下と体重の減少を経験した。

 HbA1cは、ベースライン時の平均値8.2%から、デュラグルチド0.75mg群では1.1%低下したのに対し、セマグルチド0.5mg群では1.5%低下した。デュラグルチド1.5mg群では1.4%低下したのに対し、セマグルチド1.0mg群では1.8%低下した。群差の推定値はそれぞれ-0.40%ならびに-0.41%であり、いずれの用量群においても有意差が認められた。

 SUSTAIN 7試験で達成されたセマグルチドのHbA1cと体重減少の結果は、SUSTAIN臨床試験プログラムの他の有効性試験で認められた結果と一致していた。

 「2型糖尿病は複雑な疾患で、治療にはより多くの治療の選択肢が必要だ。週1回投与のセマグルチドで、優れた血糖コントロールと体重減少が達成されたのは心強い」と、論文の筆頭著者で米フロリダ州の代謝・糖尿病探索研究機構の糖尿病プログラムを主導するリチャード E プラトレー氏は述べている。
HbA1c 7%未満達成率はセマグルチド0.5mgで68%、1.0mgで79%
 SUSTAIN 7は2型糖尿病患者1,201人を対象にメトホルミン併用下で、セマグルチド0.5mg(n=301)とデュラグルチド0.75mg(n=299)、またはセマグルチド1.0mg(n=300)とデュラグルチド1.5mg(n=299)をそれぞれ週1回追加投与した時の有効性と安全性を比較検討した第3b相40週の試験。

 主要評価項目は、デュラグルチドと比較した、セマグルチド投与40週後のHbA1cのベースラインからの変化量。ベースラインから投与40週後の体重変化量と、40週時点の治療目標HbA1c 7%未満達成率は、予め副次評価項目として設定された。

 米国糖尿病学会(ADA)が定める治療目標であるHbA1c 7%未満でみると、いずれの用量群においても、デュラグルチドで治療された患者と比較して、セマグルチドでは有意に多くの患者が治療目標を達成した(セマグルチド0.5mg群、1.0mg群の達成率はそれぞれ68%、79%。対してデュラグルチド0.75mg群、1.5mg群の達成率はそれぞれ52%、67%)。

 さらに、体重は、ベースライン時の平均95.2kgから、デュラグルチド0.75mg群では2.3kg減少したのに対し、セマグルチド0.5mg群では4.6kg減少しました。また、デュラグルチド1.5mg群で3.0kg減少したのに対し、セマグルチド1.0mg群では6.5kg減少した。

 セマグルチドとデュラグルチドの総合的な安全性プロファイルは同様だった。もっともよくみられた有害事象は胃腸障害で、セマグルチド0.5mg群(129人; 43%)、セマグルチド1.0mg群(133人; 44%)、デュラグルチド群1.5mg(143人; 48%)における発現率は同様で、デュラグルチド0.75mg群では胃腸障害を経験した患者の数はこれより少ない結果でした(100人;33%)。有害事象が原因で投与を中止した被験者の割合は、すべての投与群で10%未満だった。

 なお、日本で承認されているデュラグルチドの用量は0.75mg。
[Terahata]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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