DPP-4阻害薬の食前投与、インスリン分泌や膵β細胞機能への影響は? [HealthDay News]

DPP-4阻害薬の食前投与、インスリン分泌や膵β細胞機能への影響は?

 健康な成人と血糖コントロールが良好な2型糖尿病患者では、DPP-4阻害薬のシタグリプチンを食前に単回投与すると食後のインスリン分泌は増強されるが、膵β細胞のグルコース感受性には影響しないことが、「Diabetes, Obesity and Metabolism」2017年12月11日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 ルンド大学(スウェーデン)のWathik Alsalim氏らは、健康な成人と服薬歴のない血糖コントロール良好な2型糖尿病患者各12人(計24人)を対象に、食前にシタグリプチン100mgまたはプラセボを単回投与し、食後のグルコースに応答したインスリン分泌と膵β細胞の感受性に及ぼす影響について検討した。

 その結果、プラセボと比べてシタグリプチンを投与すると、健康な成人と2型糖尿病患者の両者で食後のインスリン分泌は増強したが、膵β細胞のグルコース感受性は高めなかった。また、シタグリプチンを投与するとGIPおよびGLP-1の活性が上昇したほか、総GIP濃度は低下したが、総GLP-1濃度には低下はみられないことも分かった。

 以上の結果から、Alsalim氏らは「健康な成人と血糖コントロールが良好な2型糖尿病患者において、DPP-4阻害薬の単回投与は食後の膵β細胞機能とインクレチンホルモンのさまざまな側面に解離的な影響を及ぼすと考えられる」と述べている。なお、数名の著者は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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