強化インスリン療法時の厳格な血糖管理で高い寛解率 2型糖尿病の新規診断例で検討

強化インスリン療法時の厳格な血糖管理で高い寛解率 2型糖尿病の新規診断例で検討

 新たに診断された2型糖尿病患者では、短期強化インスリン療法時に厳格な血糖コントロールを行うと治療開始から1年後の寛解率が上昇することが「Journal of Diabetes Investigation」11月30日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 中山大学附属第一医院(First Affiliated Hospital of Sun Yat-Sen University、中国)のLiehua Liu氏らは、新たに診断された2型糖尿病患者95人を対象に、インスリンポンプを用いて短期強化インスリン療法を14日間実施し、退院後1年間追跡して、インスリン療法時の至適血糖目標値を検討した。短期強化インスリン療法の期間中には、対象患者の空腹時血糖値は110mg/dL未満、食後2時間血糖値は144mg/dL未満で維持した。

 解析の結果、平均血糖値は急性インスリン反応の改善(P=0.015)および1年後の寛解率の上昇(オッズ比0.12)と独立して関連した。一方で、平均血糖値はレベル1(血糖値が70mg/Lでルーチンな報告を必要としないもの)の低血糖の発生頻度とは逆相関を示し(P=0.001)、重度低血糖の発現はまれであった。

 また、寛解率は平均血糖値が最高三分位群では32.3%だったのに対し、中間三分位群では68.7%、最低三分位群では75.0%といずれも有意に高かった(P<0.001)。低血糖の発生頻度の増加は、最高三分位群と比べて中間三分位群のみで認められなかった(P=0.48)。

 以上の結果を踏まえて、Liu氏らは「短期強化インスリン療法による厳格な血糖コントロールにより、新たに2型糖尿病と診断された患者の寛解率が上昇することが分かった。今回の平均血糖値の中間三分位群における血糖指標に基づくと、新しい血糖目標値として現行よりも約7mg/dL低い値が、長期的な効果が短期的なリスクを上回るものとして提案される」と述べている。

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[dm-rg.net]

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