血糖降下薬の服薬アドヒアランスに薬剤間でばらつき [HealthDay News]

血糖降下薬の服薬アドヒアランスに薬剤間でばらつき

 2型糖尿病患者では、血糖降下薬の服薬アドヒアランスや服薬継続率は薬剤の種類によって大きなばらつきがみられることが、「Diabetes, Obesity and Metabolism」11月14日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 英サリー大学のAndrew McGovern氏らは、2型糖尿病患者を対象に2種類以上の血糖降下薬の服薬アドヒアランスまたは服薬継続率を検討した観察研究と介入研究の論文のシステマティックレビューを行い、抽出した48件の研究を対象にメタ解析を行った。

 解析の結果、スルホニル尿素(SU)薬とチアゾリジン系薬の服薬アドヒアランスはメトホルミンと比べて良好であり(平均差はそれぞれ10.6%、11.3%)、SU薬と比べてチアゾリジン系薬でわずかに高かった(同1.5%)。DPP-4阻害薬の服薬アドヒアランスはSU薬およびチアゾリジン系薬よりも高かった。

 また、GLP-1受容体作動薬の服薬中止率は持効型インスリンアナログ製剤よりも高かった(オッズ比1.95、95%信頼区間1.17~3.27)。持効型インスリンアナログ製剤ではヒトインスリン製剤よりも服薬継続率が良好であった(平均差は43.1日)。なお、服薬アドヒアランスと服薬継続率の定義は研究間で大きく異なっていた。

 以上の結果を踏まえて、McGovern氏らは「2型糖尿病の治療に用いる血糖降下薬の服薬アドヒアランスは、薬剤の種類によって大きく異なることが分かった」と述べている。なお、著者のうち数人は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

関連情報

[dm-rg.net]

関連ニュース

2018年07月27日
1型糖尿病患者の心理的負担を軽減する介入法とは? 感情重視または教育/行動介入をRCTで検証
2018年07月27日
重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者の特徴は? 約5万人の患者を後ろ向きに解析
2018年07月05日
「グラルギン300単位」は高齢2型糖尿病患者に安全かつ有効 症候性低血糖リスクはグラルギン100単位より低い
2018年06月22日
持参薬の確認で糖尿病患者の救急外来受診が減少 約3万人の米国人患者を対象に分析
2018年06月14日
低用量グルカゴンが運動後の低血糖予防に有用な可能性 1型糖尿病患者を対象に従来法と比較
2018年06月07日
米国で糖尿病ケトアシドーシスによる入院が増加 全米入院患者サンプルデータを解析
2018年06月01日
週1回投与のGLP-1受容体作動薬でHbA1c値と体重が低下 消化器系の有害事象は増加
2018年05月25日
ホルモン2剤併用人工膵臓は運動中の低血糖を抑制 成人1型糖尿病患者で検討
2018年05月17日
SU薬の新生児合併症予防、インスリンに非劣性示せず ランダム化非劣性試験で検討
2018年05月10日
糖尿病患者は下肢切断術後の死亡率が高い

関連コンテンツ

糖尿病情報スクランブル 新着記事

編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶