妊娠糖尿病で子どもの心血管代謝指標が悪化する可能性 [HealthDay News]

妊娠糖尿病で子どもの心血管代謝指標が悪化する可能性

 妊娠糖尿病の母親を持つ10歳代の子どもは過剰な脂肪が蓄積しやすく、血圧や脂質、血糖などの心血管代謝の指標が悪化しやすい可能性があることが、「Diabetes Care」10月16日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 コペンハーゲン大学病院のLouise G. Grunnet氏らは、妊娠糖尿病の母親を持つ9~16歳の小児561人と対照群(597人)を対象に、身体組成とこれらに関連する心血管代謝指標を比較検討した。

 年齢と性を調整した解析の結果、妊娠糖尿病の母親から生まれた子どもは対照群と比べて体重、BMI、ウエスト/ヒップ比(WHR)、収縮期血圧および安静時の心拍数の各測定値が高く、身長は低かった。また、こうした子どもは対照群と比べて体脂肪率が高く、筋肉量の割合は低かったが、子どものBMIを補正した解析ではこれらの差は消失した。

 血糖や脂質の指標に関しては、妊娠糖尿病の母親を持つ子どもは対照群と比べて、空腹時血糖やインスリン、C-ペプチド、HOMA-IR、トリグリセライド(中性脂肪)の各測定値が高かったほか、空腹時のHDL-コレステロール値は低かった。また、妊娠糖尿病の母親から生まれた女子は対照群と比べて、思春期の始まる時期が早かった。さらに、母親の妊娠前のBMIを補正した解析では、妊娠糖尿病の母親を持つ子どもはBMIやWHR、空腹時血糖、HOMA-IRの各測定値が有意に高く、母親と子どものBMIを補正した解析でも血糖値とHOMA-IRは高値のままであった。

 以上の結果を踏まえて、Grunnet氏らは「妊娠糖尿病の母親から生まれた思春期の子どもは脂肪が蓄積しやすく、血圧や脂質、血糖の指標が悪化しやすいほか、女子は思春期が早く到来する可能性がある」と結論づけている。なお、著者のうち一人はNovo Nordisk社との利益相反(COI)に関する情報を開示している。(HealthDay News 2017年11月22日)

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[dm-rg.net]

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