糖尿病の第一選択薬にメトホルミンの処方が増加、第二選択薬はSU薬が最多、米国電子カルテデータを分析 [HealthDay News]

糖尿病の第一選択薬にメトホルミンの処方が増加、第二選択薬はSU薬が最多、米国電子カルテデータを分析

 2型糖尿病患者の大規模な電子カルテデータを分析した結果、米国では糖尿病の第一選択薬として2005年以降、メトホルミンの使用は増加している一方で、スルホニル尿素(SU)薬の使用は減少がみられたものの依然として第二選択薬としては最も多く処方されていることが、「Diabetes Care」11月6日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 クイーンズランド工科大学(オーストラリア)のOlga Montvida氏らは、2005~2016年の米国の大規模な電子カルテ(Centricity Electronic Medical Records)データを用いて、糖尿病治療薬の服用を始めた18~80歳の2型糖尿病患者102万3,340人と、第一選択薬のメトホルミン使用後に第二選択薬の服用を始めた患者35万7,482人のデータを抽出し、処方傾向や併用パターンなどの変化を調べた。

 解析の結果、2005年から2016年にかけて第一選択薬としてメトホルミンの使用率は60%から77%に増加した一方で、SU薬の使用率は20%から8%に減少していた。また、平均3.4年間の追跡期間中、メトホルミンを使用した患者の48%が平均HbA1c値8.4%の時点で第二選択薬の使用を開始していた。さらに、メトホルミン使用後の第二選択薬としてSU薬の使用率は60%から46%に減少したものの、同薬は第二選択薬として最も処方頻度が高かった。

 一方で、追跡期間中に第二選択薬としてインスリン(7%から17%)とDPP-4阻害薬(0.4%から21%)の使用率が増加していた。インスリン治療を開始するまでの平均期間は、第二選択薬としてDPP-4阻害薬(7.1年)やGLP-1受容体作動薬(6.6年)といったインクレチン関連薬を用いた場合に比べてSU薬(6.3%)では有意に短いことも分かった(P<0.05)。

 以上の結果を踏まえて、Montvida氏らは「HbA1c高値で第二選択薬の使用を開始する2型糖尿病患者の臨床的な特徴は、選択される治療薬の種類を問わず極めて多様である。この研究では、相次ぐ新薬の登場にかかわらずSU薬は第二選択薬として最も多く使用されており、SU薬とインスリンの併用によって治療を強化する頻度が高いことが分かった」と結論づけている。なお、著者のうち数人は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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