インクレチン関連薬で有意狭窄のない2型糖尿病患者の転帰が改善する [HealthDay News]

 冠動脈病変の狭窄が有意ではない非ST上昇心筋梗塞(NSTEMI)を発症した2型糖尿病患者に対して、インクレチン関連薬をベースとした治療を行うと1年後の転帰が改善する可能性を示す研究結果が「Diabetes, Obesity and Metabolism」9月26日オンライン版に掲載された。

 Università degli Studi della Campania(イタリア)のRaffaele Marfella氏らは、冠動脈病変の狭窄が有意ではない(内腔狭窄率20~49%)初発のNSTEMIを発症した2型糖尿病がある患者とない患者を対象に、12カ月後の転帰を比較検討する観察研究を行った。また、冠動脈狭窄が有意ではないNSTEMIを発症し、GLP-1受容体作動薬またはDPP-4阻害薬によるインクレチン関連薬をベースとした治療歴がある2型糖尿病患者と、患者背景をマッチさせた同薬による治療歴がないNSTEMI患者の転帰も比較検討した。なお、2型糖尿病患者は、インクレチン関連薬を6カ月間使用している群と使用歴がない患者群に分けて比較した。

 その結果、冠動脈狭窄が有意ではないNSTEMI患者のうち2型糖尿病がある群では、2型糖尿病がない群と比べて全死亡や心臓死の発生率、急性冠症候群(ACS)による再入院率、心不全の発症率が高かった。また、2型糖尿病患者では、インクレチン関連薬の使用歴がない患者群と比べて、現在使用中の患者群の方が12カ月後の全死亡率や心臓死の発生率、ACSによる再入院率が有意に低かった。

 以上の結果から、Marfella氏らは「冠動脈狭窄が有意ではないNSTEMI患者では、2型糖尿病があると1年後の死亡率と有害な心血管イベントの発生率が高いことが明らかになった。また、糖尿病患者の中でもインクレチン関連薬を使用していない患者では、使用している患者と比べて予後が不良となる可能性も示唆された」と結論づけている。

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[dm-rg.net]

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