2型糖尿病患者のインスリン治療へのSU薬、メトホルミンの上乗せ効果は? [HealthDay News]

 インスリンの単独投与で十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病患者に対し、スルホニル尿素(SU)薬やメトホルミンを上乗せ投与するとHbA1c値は約1%低下するが、SU薬の上乗せ投与は低血糖イベントの増加につながることが「Journal of the American Medical Association(JAMA)」10月17日オンライン版のClinical Evidence Synopsis(臨床エビデンス概要)に報告された。

 ユトレヒト大学医療センター(オランダ)のRimke C. Vos氏とGuy E.H.M. Rutten氏は、インスリン単独投与では血糖コントロールが十分に得られない2型糖尿病患者を対象に、経口血糖降下薬の上乗せ効果を検討した複数の研究のレビューを要約した。

 その結果、インスリンにSU薬を上乗せ投与するとインスリン単独投与と比べて低血糖イベントの増加と関連した一方で、メトホルミンの追加投与と低血糖イベントとの関連はみられないことが分かった。また、インスリンにSU薬またはメトホルミンを上乗せ投与するとHbA1c値が約1%低下することも明らかにされた。

 これらの結果を踏まえ、両氏は「今後のランダム化比較試験では、インスリン治療への経口血糖降下薬の上乗せ投与による糖尿病関連の合併症や死亡、全死亡、QOLといった転帰への影響を検討する必要がある」と述べている。なお、両氏は製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

関連情報

[dm-rg.net]

関連ニュース

2018年07月27日
1型糖尿病患者の心理的負担を軽減する介入法とは? 感情重視または教育/行動介入をRCTで検証
2018年07月27日
重症低血糖リスクが高い2型糖尿病患者の特徴は? 約5万人の患者を後ろ向きに解析
2018年07月05日
「グラルギン300単位」は高齢2型糖尿病患者に安全かつ有効 症候性低血糖リスクはグラルギン100単位より低い
2018年06月22日
持参薬の確認で糖尿病患者の救急外来受診が減少 約3万人の米国人患者を対象に分析
2018年06月14日
低用量グルカゴンが運動後の低血糖予防に有用な可能性 1型糖尿病患者を対象に従来法と比較
2018年06月07日
米国で糖尿病ケトアシドーシスによる入院が増加 全米入院患者サンプルデータを解析
2018年06月01日
週1回投与のGLP-1受容体作動薬でHbA1c値と体重が低下 消化器系の有害事象は増加
2018年05月25日
ホルモン2剤併用人工膵臓は運動中の低血糖を抑制 成人1型糖尿病患者で検討
2018年05月17日
SU薬の新生児合併症予防、インスリンに非劣性示せず ランダム化非劣性試験で検討
2018年05月10日
糖尿病患者は下肢切断術後の死亡率が高い

関連コンテンツ

糖尿病情報スクランブル 新着記事

編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶