α-GIへのDPP-4阻害薬上乗せで2型糖尿病患者の血糖管理が改善 [HealthDay News]

 α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)単独では血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者では、DPP-4阻害薬を上乗せ投与するとHbA1c値が大幅に低下し、血糖コントロールが改善することが「Journal of Diabetes Investigation」9月26日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 ソウル大学医学部(韓国)のSe Hee Min氏らは、システマティックレビューを行い、α-GI単独では良好な血糖コントロールが達成できなかった2型糖尿病患者を対象に、α-GIにDPP-4阻害薬またはプラセボを上乗せ投与して有効性と安全性を比較した40件の研究論文を抽出。このうち基準を満たす5件の研究を対象にメタ解析を行った。なお、解析対象とされた2型糖尿病患者は、α-GI+DPP-4阻害薬併用群が845人、α-GI+プラセボ併用群が832人であった。

 その結果、α-GIにDPP-4阻害薬を併用した群では、プラセボを併用した群と比べてHbA1c値(加重平均差-1.2%)、空腹時血糖値および食後2時間血糖値が大幅に低下した一方で、DPP-4阻害薬併用による体重の増加は認められないことが分かった。また、低血糖と消化器系の有害事象の発生頻度には両群間で差はみられなかった。

 以上の結果を踏まえ、Min氏らは「α-GI単独では血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者に対してDPP-4阻害薬を併用投与すると血糖コントロールが改善し、体重増加や低血糖リスクの増加などは認められないことが分かった」と結論づけている。なお、著者のうち1人はAstraZeneca社およびLG Chemical社との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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