SGLT1/2阻害薬が1型糖尿病治療に有望な可能性 インスリンへの上乗せで血糖コントロールが改善 [HealthDay News]

 インスリン治療中の1型糖尿病患者に対して、SGLT1およびSGLT2を二重に阻害する経口薬のsotagliflozinを上乗せ投与すると血糖コントロールが改善するとの研究結果が、第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11日~15日、ポルトガル・リスボン)で発表され、論文が「New England Journal of Medicine」9月13日オンライン版に同時掲載された。

 米コロラド大学デンバー校のSatish K. Garg氏らは、インスリン治療を受けている1型糖尿病患者1,402人を対象に、sotagliflozin 400mg/日投与群またはプラセボ投与群にランダムに割り付けて24週間投与する、二重盲検デザインの第3相試験を行った。一次エンドポイントは、重症低血糖または糖尿病性ケトアシドーシスの発症なしに24週時点のHbA1c値が7.0%未満を達成と定義した。

 その結果、一次エンドポイントを達成した患者の割合は、sotagliflozin投与群でプラセボ群に比べて有意に高いことが分かった(28.6%対15.2%、P<0.001)。また、ベースライン値と比べた(1)HbA1c値(-0.46percentage points)、(2)体重(-2.98kg)、(3)収縮期血圧値(-3.5mmHg)、(4)インスリンの平均1日ボーラス投与量(-2.8単位/日)の変化量(最小二乗平均値)はそれぞれ、プラセボ群と比べてsotagliflozin投与群で有意に大きかった(いずれもP≦0.002)。

 有害イベントに関しては、重症低血糖の発生率には両群間で差はみられなかったが(sotagliflozin投与群3.0%対プラセボ群2.4%)、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率はsotagliflozin群の方が高かった(3.0%対0.6%)。

 これらの結果を踏まえて、Garg氏らは「重症低血糖や糖尿病性ケトアシドーシスを起こさずにHbA1c値7.0%未満を達成した患者の割合は、sotagliflozin投与群の方がプラセボ群よりも高かった。一方で、sotagliflozin投与群では糖尿病性ケトアシドーシスの発生頻度が高いことも分かった」と結論づけている。

 なお、一部の著者はsotagliflozinを製造し、本研究に資金を提供したLexicon Pharmaceuticals社など複数の製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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