2型糖尿病治療に「抗炎症薬」の可能性 [HealthDay News]

 変形性関節症や関節リウマチなどの治療に用いられ、痛みの症状改善効果をもたらす免疫調節・抗炎症薬のdiacerein(ジアセレイン、国内未承認)は、2型糖尿病患者の平均HbA1c値を低下させ、血糖コントロールの改善に有効な可能性のあることが、「Diabetes Care」8月17日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 リオデジャネイロ連邦大学(ブラジル)のClaudia R.L. Cardoso氏らは、HbA1c値が7.5~9.5%の2型糖尿病患者84人を対象に、diacerein 100mg/日投与群(43人)またはプラセボ投与群(41人)に無作為に割り付けて48週間治療を行うランダム化二重盲検比較試験を行った。

 その結果、プラセボ群と比べてdiacerein群では、平均HbA1c値がintention-to-treat解析によると0.35%、治療中止例を含めたper-protocol解析によると0.41%低下することが分かった。こうしたdiacerein投与によるHbA1c値の低下効果は、治療開始から24週後の時点で最大に達し(各解析の平均HbA1c値低下率はそれぞれ-0.61%、-0.78%)、その後、効果は減弱し、48週後の時点では両群間に有意差はみられなくなった。

 また、安全性に関しては、diacerein投与群では患者の65%に下痢が起こり、16%は治療を中断したが、臨床的に大きな問題は認められなかった。インスリン投与量については、diacerein投与群では7人で減量したが、プラセボ群では10人で増量を必要とした。

 これらの結果を踏まえ、Cardoso氏らは「diacereinの忍容性は良好であり、2型糖尿病患者の中でも変形性関節症を合併した患者に対して補助的な治療選択肢となる可能性が考えられる」と述べている。

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[dm-rg.net]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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