週1回投与の「セマグルチド」が優れたHbA1cの低下と体重減少示す 第3相試験

 ノボ ノルディスク社は、「SUSTAIN7」試験の結果から、週1回投与のGLP-1アナログ「セマグルチド」で治療を受けた2型糖尿病患者で、優れたHbA1cの低下と体重減少が示されたことを発表した。
週1回投与の「セマグルチド」 第3b相試験の「SUSTAIN7」
 「セマグルチド」は、血糖値に応じてインスリンの分泌を促進させ、同時にグルカゴンの分泌を抑制し、かつ食欲を抑制し食物摂取量を減らす効果をもつ、週1回投与のヒトGLP-1アナログ。週1回投与のセマグルチドは、米国食品医薬品局、欧州医薬品庁、日本の医薬品医療機器総合機構を含む7つの規制当局によって現在審査されている。

 「SUSTAIN7」試験は、2型糖尿病患者1,201人を対象に、メトホルミン併用下でセマグルチド(0.5mgまたは1.0mg)、あるいはデュラグルチド(0.75mgまたは1.5mg)をそれぞれ週1回追加投与した時の有効性と安全性を、セマグルチド0.5mgとデュラグルチド0.75mg間、セマグルチド1.0mgとデュラグルチド1.5mg間で比較検討した第3b相、40週の試験。

 主要評価項目は、デュラグルチドと比較した、セマグルチド投与40週後のベースラインからのHbA1cの変化量だった。
HbA1cはセマグルチド0.5mg群で1.5%低下、1.0mg群では1.8%低下
 試験の結果、HbA1cは、ベースライン時の平均値8.2%から、セマグルチド0.5mg群で1.5%低下し、デュラグルチド0.75mg群の1.1%と比較して、統計学的に有意な改善が示された。

 また、HbA1cは、セマグルチド1.0mg群では1.8%低下し、デュラグルチド1.5mg群の1.4%と比較して、統計学的に有意な改善が示された。

 米国糖尿病学会(ADA)が定める血糖コントロール目標値「HbA1c7%未満」の達成率は、デュラグルチド0.75mg群の52%に対し、セマグルチド0.5mg群では69%。また、デュラグルチド1.5mg群の68%に対し、セマグルチド1.0mg群では79%だった。

 米国臨床内分泌学会(AACE)が定める治療目標「HbA1c6.5%以下」の達成率は、デュラグルチド0.75mg群の36%に対し、セマグルチド0.5mg群では51%。また、デュラグルチド1.5mg群の49%に対し、セマグルチド1.0mg群では68%だった。
体重はセマグルチド0.5mg群で4.6kg減少、1.0mg群では6.5kg減少
 また、ベースライン時の平均体重95kg、BMI(kg/m2)33.5からの体重減少量は、デュラグルチド0.75mg群で2.3kg減少したのに対し、セマグルチド0.5mg群では4.6kg減少し、統計学的に有意な体重減少を示した。

 また、デュラグルチド1.5mg群で3.0kg減少したのに対し、セマグルチド1.0mg群では6.5kg減少し、統計学的に有意な体重減少が示された。

 5%以上の体重減少が認められた被験者の割合は、デュラグルチド0.75mg群の23%に対し、セマグルチド0.5 mg群では44%だった。また、デュラグルチド1.5mg群の30%に対し、セマグルチド1.0mg群では63%だった。

 セマグルチドは本試験でも、SUSTAINプログラムから得られた結果と一貫した良好な安全性および忍容性を示した。セマグルチド両用量群に共通してもっともよくみられた有害事象は軽度から中等度の悪心で、この結果は概ねデュラグルチドと同様であり、時間の経過とともに減少した。

 有害事象が原因で投与を中止した被験者の割合は、すべての投与群で10%未満だった。糖尿病網膜症の有害事象としての報告例は少なく、セマグルチドとデュラグルチドの両群で同程度だった(それぞれ4件と5件)。

ノボ ノルディスク ファーマ
[Terahata]

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編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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