若年1型糖尿病患者のセリアック病有病率に各国間でばらつき [HealthDay News]

 若年の1型糖尿病患者ではセリアック病の併存例が多くみられるが、その有病率は各国間で大きなばらつきがあることが、「Diabetes Care」6月29日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 ウェストミード小児病院(オーストラリア)のMaria E. Craig氏らは、ドイツおよびオーストリア、米国、英国、オーストラリアの患者登録データから、2013年4月~2014年3月に外来を受診した18歳未満の若年1型糖尿病患者5万2,721人を対象に、セリアック病の有病率と併存の有無による臨床的特徴の違いを各国間で比較する調査を行った。

 その結果、対象とした若年患者の3.5%(1,835人)が生検でセリアック病と確定診断を受け、その診断時の年齢(中央値)は8.1歳であることが分かった。セリアック病の有病率は米国のT1D Exchange Clinic Networkでは1.9%、オーストラリアのAustralasian Diabetes Data Networksでは7.7%と各国間でばらつきがみられた。また、その有病率は女児の方が男児よりも高かった(4.3%対2.7%、P<0.001)。

 セリアック病の併存の有無で臨床的特徴を比べると、セリアック病を併存した患者の方が1型糖尿病のみの患者に比べて糖尿病診断時の年齢が低く(5.4歳対7.0歳、P<0.001)、白人以外の人種の割合が低かった(15%対18%、P<0.001)。また、セリアック病を併存した患者では身長の標準偏差スコアが低く(0.36対0.48、調整後P<0.001)、過体重および肥満の割合が低かった(34%対37%、調整後P<0.001)。一方で、HbA1cの平均値はセリアック病の併存患者と非併存患者の間で差はみられなかった(8.3±1.5%対8.4±1.6%)。

 以上の結果から、Craig氏らは「セリアック病の有病率に各国間でばらつきがみられたのには、スクリーニングや診断の実施状況のほか、セリアック病の発症リスクの違いが影響を及ぼしている可能性が考えられる」と述べている。なお、論文著者のうち1人は製薬企業の株式を含む可能性のある株式ファンドの保有について情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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