インスリン デグルデクが低血糖の発生率低下と関連 1型糖尿病および2型糖尿病患者の低血糖エピソード発生率が低下 [HealthDay News]

 1型糖尿病患者および2型糖尿病患者において、インスリン デグルデクはインスリン グラルギンと比べ低血糖エピソードの発生率を低下させることが、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」7月4日号に掲載された2件の論文で報告された。

 まず、米Mountain Diabetes and Endocrine CenterのWendy Lane氏らが行ったSWITCH 1試験は、低血糖危険因子を1つ以上有する成人の1型糖尿病患者501人を対象とした二重盲検ランダム化クロスオーバーの非劣性試験。対象患者を(1)インスリン デグルデクに続いてインスリン グラルギンを投与する群(249人)または(2)インスリン グラルギンに続いてインスリン デグルデクを投与する群(252人)にランダムに割り付けて32週間投与した。

 その結果、治療維持期間における100人・年当たりの症候性低血糖の発生件数は、インスリン デグルデク群では2,200.9件、インスリン グラルギン群では2,462.7件であった(率比0.89、95%信頼区間0.85~0.94、非劣性のP<0.001、優越性のP<0.001)。

 次に、米ワシントン大学のCarol Wysham氏らが行ったSWITCH 2試験は、低血糖危険因子を1つ以上有する2型糖尿病患者721人を対象とした二重盲検ランダム化クロスオーバー試験。対象患者を(1)インスリン デグルデクに続いてインスリン グラルギンを投与する群(361人)または(2)インスリン グラルギンに続いてインスリン デグルデクを投与する群(360人)にランダムに割り付けて32週間投与した。

 その結果、治療維持期間における100人・年当たりの症候性低血糖の発生件数は、インスリン デグルデク群では185.6件、インスリン グラルギン群では265.4件であった(同0.70、0.61~0.80、P<0.001)。

 これらの結果を踏まえて、Wysham氏らは「32週間の投与期間において、インスリン デグルデクはインスリン グラルギンと比べて症候性低血糖の全般的な発生率を低下させた」と結論づけている。

 なお、両研究の論文著者ら数名は、デグルデクの製造者であり本研究に資金を提供したNovo Nordisk社を含む複数の製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を開示している。

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[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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