「実践!! 透析クリニックでのフットケア」コーナーを公開!

 糖尿病ネットワークの「足病変とフットケアの情報ファイル」では、特集「実践!! 透析クリニックでのフットケア」(著:菊地 勘・下落合クリニック 理事長・院長、協力:月刊『ナース専科』)を公開しました。透析施設での足病管理の基礎から、菊地先生の下落合クリニックでの実践ノウハウを紹介までを具体的に解説しています。
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実践!! 透析クリニックでのフットケア

透析患者さんの足チェックが義務化

 透析患者さんは増加の一途を辿っています。現在約32万人、つまり日本では約400人に1人が透析患者さんということになります。原疾患として最も多い糖尿病性腎症は透析患者さんの約4割を占め、90年代後半から増加しています。併せて、患者さんは年々高齢化していて平均年齢は67.5歳、また15年以上透析をしている長期透析患者さんも4.5万人以上います。

 2014年末の日本透析医学会の調査によると、透析患者さんの死因の第1位は心不全(26.3%)、第2位は感染症(20.9%)、第3位は悪性腫瘍(9.0%)、第4位は脳血管障害(7.1%)、第5位は心筋梗塞(4.3%)でした。この死因調査には、末梢動脈疾患(peripheral arterial disease:PAD)に合併した感染症、下肢切断のための入院中の心筋梗塞や脳梗塞などの詳しい分析はないことから、透析患者さんの死因にどのくらい足病が関与するのかはわかっていません。しかし、足病を合併した多くの患者さんは、心臓や脳の血管疾患を合併していることが多く、下肢の潰瘍から感染症を発症することがあります。

 また、死亡の原因となるかどうかにかかわらず、下肢切断となった場合、ADLが低下して透析施設への通院が困難となるだけでなく、外出の頻度などが減少してQOLが低下します。このような状況にならないためには、患者さんの自己管理とともに透析施設での医療従事者による足の観察やフットケア、下肢の血流評価が重要となるのです。

 平成28年度診療報酬改定において、透析クリニックですべての人工透析患者さんの足をチェックし、重症度の高い虚血のある患者さんを専門病院に紹介する連携に関する加算が新設されました。実際には、どのようなことを行えばよいのかわからないといったクリニックも多いのではないでしょうか。本特集では、何をどう行えばよいのかを具体例を示し解説します。

 慢性透析患者さんの死亡原因の推移
慢性透析患者さんの死亡原因の推移

もくじ

Part1.「どんなことをすればいい?」

  • わが国の慢性透析患者さんの現況と透析施設での足病管理の重要性
  • 透析患者さんのPADおよび下肢切断後の生存率
  • 透析施設で取り組む足病管理のメリットと透析管理の重要性
  • 透析クリニックでの足病治療
  • 透析クリニックを起点とした病診連携と足病治療

Part2.「どうはじめる?」

  • 透析クリニックでのフットケアの開始
    ~透析クリニックでのフットケアチームの立ち上げ~
  • 下落合クリニックでのフットケアの実際
  • 下落合クリニックでの足病の情報共有と管理
  • 下落合クリニックでの下肢血流評価と基幹病院との病診連携
  • まとめ
関連情報

足病変とフットケアの情報ファイル
一般社団法人 Act Against Amputation

[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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