2型糖尿病の睡眠時無呼吸が糖尿病網膜症と関連 [HealthDay News]

 2型糖尿病患者では、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)が失明の恐れのある糖尿病網膜症(sight-threatening diabetic retinopathy;STDR)の発症や増殖前および増殖網膜症への進行と関連するとの研究結果が「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」6月8日オンライン版に掲載された。

 英バーミンガム大学のQuratul A. Altaf氏らは、英国の2施設に通院する外来2型糖尿病患者230人を対象に、OSAが糖尿病網膜症に及ぼす影響を検討する縦断研究を行った。

 その結果、対象患者におけるSTDRとOSAの有病率はそれぞれ36.1%と63.9%であった。STDRの有病率は、OSAが併存した患者では併存していない患者に比べて有意に高く(42.9%対24.1%、P=0.004)、交絡因子を調整した解析でもOSAはSTDRと独立して有意に関連していた(オッズ比2.3、P=0.04)。

 また、中央値で43.0カ月の追跡後、増殖前および増殖糖尿病網膜症の発症率は、OSAが併存した患者では併存していない患者に比べて有意に高く(18.4%対6.1%、P=0.02)、STDRと同様に、交絡因子を調整した解析でもOSAは糖尿病網膜症進行の独立した有意な予測因子であることが分かった(オッズ比5.2、P=0.03)。なお、持続陽圧呼吸(CPAP)療法を受けた患者では、増殖前および増殖網膜症の発症率は有意に低下した。

 以上の結果から、論文著者らは「2型糖尿病患者ではOSAはSTDRの発症と関連することが分かった」と結論づけるとともに、OSA治療による糖尿病網膜症への影響を評価する介入研究の実施が必要と指摘している。

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[dm-rg.net]

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