若年1型糖尿病患者の健康関連QOL向上に関与する因子とは? より良い血糖コントロールが重要 [HealthDay News]

 小児・若年の1型糖尿病患者では、年齢にかかわらず血糖コントロールが良好なほど糖尿病特異的な健康関連の生活の質(QOL)は向上することが、「Diabetes Care」5月25日オンライン版に掲載の論文で報告された。

 米ベイラー医科大学/テキサス小児病院のBarbara J. Anderson氏らは、20カ国で登録した8~25歳の1型糖尿病患者5,887人を対象とした国際的な横断研究(The Global TEENs Study)を実施し、対象患者を3つの年齢群(8~12歳、13~18歳、19~25歳)に分けて解析を行った。対象患者には小児用の糖尿病に関連したQOL質問票(Pediatric Quality of Life Inventory 3.0 Diabetes Module Scales ;PedsQL 3.0を使用)に回答してもらい、問診では家庭環境に関連する因子についても評価した。

 解析の結果、全ての年齢群で男性よりも女性の方が糖尿病関連のQOLスコアが有意に低かった。年齢群別にみると、19~25歳群でQOLスコアが最も低かった。また、多変量解析によると、QOLスコアはHbA1c値と有意に関連し、HbA1c値が低いほどQOLが向上することが分かった。

 さらに、3つの糖尿病自己管理法(食事摂取量の測定に改良された方法を用いること、血糖モニタリングをより頻回行うこと、30分以上の運動を行う週当たりの日数が多いこと)はQOLスコアの向上と有意に関連していた。

 以上の結果を踏まえ、Anderson氏らは「今回の研究から、国際的な小児・若年の1型糖尿病患者集団において、3つの年齢群のいずれにおいてもHbA1c値が低いほど糖尿病関連のQOLスコアは向上することが示され、これらの関連性を支持する知見が得られた」と述べている。

 なお、一部の著者は、本研究に資金を提供したSanofi Diabetes社を含む複数の製薬企業との利益相反(COI)について情報を開示している。

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[dm-rg.net]

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