抗VEGF薬は3剤いずれも糖尿病網膜症の改善に有効 [HealthDay News]

 糖尿病黄斑浮腫(DME)に対する3種類の抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬による治療はいずれも糖尿病網膜症(DR)の悪化を抑制することが、「JAMA Ophthalmology」オンライン版に4月27日掲載の論文で明らかにされた。

米ジョンズ・ホプキンズ大学(ボルチモア)のSusan B. Bressler氏らは、2012~2015年に中心窩に及ぶ糖尿病黄斑浮腫(DME)を有する患者650人を対象に、アフリベルセプト(2mg)、ベバシズマブ(1.25mg)、またはラニビズマブ(0.3mg)による治療を2年間行う3群に無作為に割り付けて検討したランダム化比較試験のデータを用いて、二次解析を行った。

 解析の結果、治療開始から1年後の時点では、非増殖DR(NPDR)423眼のうち、アフリベルセプト群の141眼中44眼(31.2%)、ベバシズマブ群の131眼中29眼(22.1%)、およびラニビズマブ群の151眼中57眼(37.7%)でDRの重症度が改善した(アフリベルセプト群対ベバシズマブ群;P=0.004、ラニビズマブ群対ベバシズマブ群;P=0.01、アフリベルセプト群対ラニビズマブ群;P=0.51)。一方で、2年後の時点では3群間のDR改善率に差はみられなかった。

 また、ベースライン時に増殖DR(PDR)が認められた93眼における1年後のDR改善率は、アフリベルセプト群では75.9%、ベバシズマブ群では31.4%、ラニビズマブ群では55.2%であり(アフリベルセプト群対ベバシズマブ群;P<0.001、ラニビズマブ群対ベバシズマブ群;P=0.09、アフリベルセプト群対ラニビズマブ群;P=0.02)、これらの改善率と群間差は2年後の時点でも維持されていた。

 以上の結果から、同氏らは「今回の研究から3剤の抗VEGF薬によるDME治療はいずれもDRの悪化を抑制することが分かった。この知見は、抗VEGF薬をDME治療の選択肢として考慮できる可能性を支持するものだ」と結論づけている。なお、一部の著者は製薬企業との利益供与を報告している。

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[dm-rg.net]

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編集部注:
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