化学療法中の前立腺がん患者、メトホルミン併用で生存期間は延長せず [HealthDay News]

 ドセタキセルによる化学療法中にビグアナイド薬のメトホルミンを併用投与しても、糖尿病を合併した遠隔転移のある去勢(内分泌療法)抵抗性前立腺がん患者の生存期間には有意な延長はみられないことが、「The Journal of Urology」4月号に掲載の論文で報告された。

 サニーブルック健康科学センター(カナダ、トロント)のMichelle J. Mayer氏らは、オンタリオ州における複数の医療管理データベースのデータを用いて、遠隔転移のある去勢抵抗性前立腺がんと診断され、ドセタキセルによる化学療法を受けた65歳超の男性のデータを抽出し、糖尿病の有無や糖尿病治療薬の使用状況に基づいて患者を層別化し、ドセタキセルとメトホルミンを併用した場合の生存期間への影響を調べた。

 Kaplan-Meier生存曲線を用いた解析の結果、ドセタキセルとメトホルミンを併用しても前立腺がん特異的生存期間と全生存期間(OS)には有意な延長はみられないことが分かった。また、多変量Cox比例ハザードモデルによると、ドセタキセルとメトホルミンを併用しても前立腺がん特異的生存期間(ハザード比0.96)やOS(同0.94)への有意な影響はみられなかった。

 以上の結果を踏まえて、同氏らは「この知見は、糖尿病を合併した遠隔転移のある去勢抵抗性前立腺がん患者が化学療法中にメトホルミンを使用しても、化学療法への感受性は改善しない可能性があることを示唆している」と結論づけている。

記事原文 [HealthDay News 2017年4月11日]

参考資料
Abstract
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[dm-rg.net]

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