メトホルミン治療を受ける糖尿病前症患者はわずか――米調査 [HealthDay News]

 米国では成人の糖尿病前症患者のうちメトホルミン治療を受ける人は0.7%にすぎないことが、「Diabetes Care」オンライン版に4月3日掲載の論文で報告された。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学(ボルチモア)のEva Tseng氏らは、2005~2012年の米国国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて、成人の糖尿病前症患者における年齢で調整したメトホルミンの使用率を推定し、同薬の使用に関連する患者の特性を調べた。糖尿病前症はHbA1c値が5.7~6.4%、空腹時血糖値が100~125mg/dL、食後2時間血糖値が140~199mg/dL、あるいは患者の自己申告によるものと定義した。

 その結果、対象とした成人2万2,174人のうち7,652人が糖尿病前症を有していた。糖尿病前症患者における年齢で調整したメトホルミンの使用率は0.7%であった。メトホルミンの使用率は、平均BMI値の上昇(35.1対29.6)と血糖値の上昇(空腹時血糖値:114mg/dL対105mg/dL、食後2時間血糖値:155mg/dL対128mg/dL、HbA1c値:6.0%対5.6%)と関連した。

 米国糖尿病協会(ADA)のガイドラインにおいてメトホルミン治療が推奨されている高度肥満(BMIが35以上)を持つ糖尿病前症患者においても、同薬の使用率は低いことが判明した。また、同薬の使用率には人種、家庭の経済状況、学歴による影響はみられなかった。

 以上の結果から、同氏らは「米国ではメトホルミン治療を受ける糖尿病前症患者は全体の1%に満たず、BMI高値や60歳未満、妊娠糖尿病の既往歴などのその他の糖尿病リスク因子を持つ人でもわずかに高いだけであることが分かった」と述べている。

記事原文 [HealthDay News 2017年4月6日]

参考資料
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[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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