米国の糖尿病腎症治療に新規経口血糖降下薬の処方頻度が増加 [HealthDay News]

 米国では2010年から2014年にかけて、糖尿病腎症患者に対してスルホニル尿素(SU)薬のほか、DPP-4阻害薬などの新しい経口血糖降下薬の処方頻度が増加していることが、「Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics」オンライン版に3月15日掲載の論文で報告された。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学ブルームバーグ公衆衛生大学院(ボルティモア)のOyintayo Ajiboye氏とJodi B. Segal氏は、米国医師による診断や処方情報をアンケートで収集した統計データベース(IMS Health's National Disease and Therapeutic Index;NDTI)を用いて、2010~2014年における35歳以上の糖尿病腎症患者に対する薬剤処方実態を6つの薬効分類別に解析した。

 解析の結果、年間の外来受診件数は2010年の77万2,860件から2013年には186万8,618件へと増加したが、その後、2014年には83万596件へと減少していた。

 また、糖尿病治療薬のうちSU薬とDPP-4阻害薬が最も処方頻度が高いことがわかった。研究期間中にDDP-4阻害薬の処方数は徐々に増加し、2014年の第4四半期までに全診察の54%で処方されていた。また、ほぼ研究期間を通してACE阻害薬およびアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)は診察の多くで処方されており、その処方率は最高で90%を超えたが、これらの処方頻度が低下した期間も一部みられた。

 両氏は「最近では糖尿病腎症の治療は複雑化が進んでいることが複数の研究で報告されているのに対し、今回の研究ではDPP-4阻害薬やSGLT-2阻害薬といった新しい経口血糖降下薬の処方が増加し、ACE阻害薬やARBも広く使用されていることがわかった」と結論づけ、「今後も処方実態を調査し、治療の選択に影響を及ぼす因子に関しても検討を進めることで、患者の転帰を改善させるより集中的な介入が行えるようになるだろう」と付け加えている。

記事原文 [HealthDay News 2017年3月27日]

参考資料
Abstract
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[dm-rg.net]

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