メトホルミン長期使用がビタミンB12濃度の低下と関連 [HealthDay News]

 長期にわたるメトホルミン使用は血中ビタミンB12濃度の低下と関連するが、同薬を長期使用している2型糖尿病患者ではビタミンB12欠乏のモニタリングが十分に行われていないことが、「Journal of the American Geriatrics Society」オンライン版に2月9日掲載の論文で報告された。

 米エモリー大学(アトランタ)のVijaya Kancherla氏らは、50歳以上の退役軍人で、メトホルミン治療を6カ月以上受けている2型糖尿病患者3,687人と、糖尿病をもたず、同薬も使用していない1万3,258人を対象として後ろ向きのコホート研究を行った。同氏らは、血中ビタミンB12を測定した人の割合を調べた。

 その結果、メトホルミンを長期使用している2型糖尿病患者のうち、血中ビタミンB12を測定した患者の割合は37%にすぎなかった。血中ビタミンB12の平均濃度は、糖尿病をもたない群に比べてメトホルミンを長期使用している患者群で有意に低かった(439.2pg/dL対522.4pg/dL、P=0.0015)。また、ビタミンB12欠乏はメトホルミンを長期使用している2型糖尿病患者群では7%、糖尿病をもたない群では3%に認められ、両群間には有意差がみられた(P=0.0001)。

 性や人種、BMIなどの交絡変数を調整した解析によると、メトホルミンを使用していない群に比べてメトホルミンを長期使用している患者群では、ビタミンB12測定を受けていない確率が2~3倍であることがわかった。

 以上の結果から、同氏らは「米国ではメトホルミンは2型糖尿病治療の第一選択に位置づけられている。同薬を長期にわたって使用する場合にはビタミンB12欠乏がないかを定期的にモニタリングする必要がある」と述べている。

記事原文 [HealthDay News 2017年2月17日]

参考資料
Abstract
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[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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