コントロール不良の高齢糖尿病患者でリキシセナチドが有効

2017年2月23日 

 インスリン治療などの薬物療法でも血糖コントロールが不良な高齢の糖尿病患者において、プラセボに比べてGLP-1受容体作動薬であるリキシセナチドは有効性が高く、安全性にも問題がないことが、「Diabetes Care」オンライン版に2月10日掲載の論文で報告された。

 ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ、バンクーバー)のGraydon S. Meneilly氏らは、70歳以上の2型糖尿病患者350人を対象に、インスリン治療を含む現行の薬物療法に併用して、リキシセナチドまたはプラセボを朝食前に1日1回投与する群にランダムに割り付けて24週間治療する、二重盲検デザインの第3相試験を行った。主要評価項目はベースラインから24週時点のHbA1c値の絶対変化量とした。

 その結果、ベースラインから24週時点のHbA1c値は、プラセボ群に比べてリキシセナチド群で有意に低下した(-0.57%対+0.06%、P<0.0001)。また、リキシセナチド群ではプラセボ群に比べて食後2時間血糖値の低下幅が有意に大きく(-5.12mmol/L対-0.07mmol/L、P<0.0001)、体重も有意に減少した(-1.47kg対-0.16 kg、P<0.0001)。

 さらに、今回対象とした患者集団におけるリキシセナチドの安全性プロファイルは、悪心や嘔吐の発生率なども含めてその他の試験で認められた頻度と同程度であることもわかった。低血糖の発生率はリキシセナチド群では17.6%、プラセボ群では10.3%であった。

 以上の結果から、同氏らは「現行の薬物療法でもコントロール不良なフレイルのない高齢糖尿病患者では、リキシセナチドはプラセボに比べてHbA1c値を低下させ、食後高血糖を抑えることに加えて、安全性にも問題はないことがわかった」と述べている。なお、一部の著者はリキシセナチドを製造し、本試験に資金を提供した仏サノフィ社を含む複数の製薬企業との利益供与を開示している。

記事原文 [HealthDay News 2017年2月15日]

参考資料
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[ dm-rg.net ]

日本医療・健康情報研究所

編集部注:海外での研究を扱ったニュース記事につきましては、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。

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