新しい経口血糖降下薬で全死亡や心血管疾患リスクが低減 [HealthDay News]

 DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬などの比較的最近登場した経口血糖降下薬は、インスリンを使用した場合に比べて2型糖尿病患者の全死亡や心血管疾患、低血糖リスクを低減するとの研究結果が、「Diabetes, Obesity and Metabolism」オンライン版に1月24日掲載された。

 カロリンスカ研究所(ストックホルム)のThomas Nyström氏らは、2013~2014年に、DPP-4阻害薬またはSGLT2阻害薬による治療を行った患者群とインスリン使用群を1:1の割合でマッチさせた2型糖尿病患者2万1,758人を対象に、傾向スコアマッチング解析で比較検討した。

 その結果、DPP-4阻害薬またはSGLT2阻害薬による治療群では、インスリン使用群に比べて全死亡(ハザード比0.56、95%信頼区間0.49~0.64)、心血管疾患(同0.85、0.73~0.99)および低血糖(同0.26、0.12~0.57)それぞれのリスクが低下していた。また、DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬を別々に解析したところ、SGLT2阻害薬であるダパグリフロジンは全死亡(同0.44、0.28~0.70)および心血管疾患(同0.51、0.30~0.86)ともにリスク低下と関連したが、DPP-4阻害薬は全死亡(同0.59、0.51~0.67)リスクの低下と関連したものの、心血管疾患(同0.87、0.75~1.01)リスクの低下との間には関連はみられなかった。

 以上の結果から、同氏らは「新しく登場した経口血糖降下薬は全死亡や心血管疾患、重症低血糖リスクの低減と関連することがわかった。また、ダパグリフロジンは全死亡および心血管疾患のリスク低下と関連したが、DPP-4阻害薬は全死亡リスク低下とだけ関連することも判明した」と述べている。なお、一部の著者は製薬業界との利益供与を開示している。

記事原文 [HealthDay News 2017年2月8日]

参考資料
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[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
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