1型糖尿病患者に対する持効型インスリン製剤の有効性を比較

2017年2月10日 

 1型糖尿病患者では、持効型インスリン製剤のインスリン グラルギン300U/mL(Gla-300)の投与は、投与する時間帯にかかわらず、インスリン グラルギン100U/mL(Gla-100)に比べて良好な血糖コントロールをもたらすことが、「Diabetes Care」オンライン版に1月23日掲載の論文で報告された。

 米Park Nicollet国際糖尿病センター(ミネソタ州ミネアポリス)のRichard M. Bergenstal氏らは、成人の1型糖尿病患者59人を対象に、Gla-300またはGla-100を1日1回、朝あるいは夕方に投与する4群に1:1:1:1の割合でランダムに割り付け、16週間の投与を行うオープンラベルのクロスオーバー試験を行った。

 その結果、持続血糖測定(CGM)を用いて血糖値を測定したところ、血糖値が目標範囲内で推移した時間の割合は、Gla-300投与群とGla-100投与群の間で差はみられなかった。

 CGMによる24時間の血糖変動のうち、最後の4時間における血糖値の上昇幅は、Gla-100投与群に比べてGla-300投与群で有意に小さかった(最小二乗平均値の差は-14.7mg/dL)。投与する時間帯(朝あるいは夕方)にかかわらず、Gla-300投与群では24時間の血糖変動の推移が平坦化していた。また、皮下間質液中のグルコース濃度の変動を表す4つの評価指標には、両群間で差はみられなかった。

 さらに、Gla-300投与群では、Gla-100投与群に比べて夜間の低血糖または重症低血糖の発現率が低いこともわかった(1人年あたり4.0件対9.0件、率比は0.45)。

 以上から、同氏らは「1型糖尿病患者において、インスリン グラルギン300U/mLの投与は、100U/mLに比べてCGMで評価した24時間の血糖変動のうち、最後の4時間における血糖値の上昇幅が小さく、また、投与する時間帯にかかわらず、24時間の血糖変動が平坦に推移し、夜間の低血糖の頻度も低いことがわかった」と結論づけている。

 なお、一部の著者は、本研究に資金を提供した仏サノフィ社を含む複数の製薬企業との利益供与を開示している。

記事原文 [HealthDay News 2017年1月31日]

参考資料
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[ dm-rg.net ]

日本医療・健康情報研究所

編集部注:海外での研究を扱ったニュース記事につきましては、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。

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