妊娠糖尿病患者の血糖管理、SU薬とメトホルミンの効果に差なし [HealthDay News]

 妊娠糖尿病患者では、スルホニル尿素(SU)薬のglyburide(グリブリド;日本国内の一般名はグリベンクラミド)とビグアナイド薬のメトホルミンは、血糖コントロールにおける有効性と安全性がほぼ同等であることが、「Diabetes Care」オンライン版に1月11日掲載の論文で示された。

 エメク医療センター(イスラエル、アフラ)のZohar Nachum氏らは、食事療法を行っても血糖コントロールが不良な妊娠13~33週の妊娠糖尿病患者を対象に、グリベンクラミド投与群(53例)またはメトホルミン投与群(51例)にランダムに割り付けて観察した。良好な血糖コントロールが得られない場合には他の血糖降下薬を追加し、副作用が認められた場合は他の薬剤に切り替えた。これらの対処でも改善がみられない場合には、インスリンを追加した。

 その結果、グリベンクラミド投与群では18例(34%)で治療に失敗し、その理由は副作用が6例、血糖コントロール不良が12例であった。また、メトホルミン投与群では15例(29%)で治療に失敗し、理由としては副作用が1例、血糖コントロール不良が14例であった。二次療法後の奏効率は、グリベンクラミド投与群に比べてメトホルミン投与群で高かった(87%対50%)。

 最終的にインスリン治療を受けた患者の割合は、グリベンクラミド投与群では17%、メトホルミン投与群では4%であった。両剤の併用により、インスリンを要する患者の割合は32%から11%へと低下した。平均血糖値や巨大児、新生児の低血糖症、電解質失調といった転帰に両群間で差はみられなかった。

 以上の結果から、同氏らは「グリベンクラミドとメトホルミンの併用は有効性が高く、インスリンの必要性を有意に低下させるが、第一選択としては、グリベンクラミドに比べてメトホルミンのほうが優れている可能性がある」と述べている。

記事原文 [HealthDay News 2017年1月17日]

参考資料
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[dm-rg.net]

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