SGLT2阻害薬+DPP-4阻害薬併用が食後血糖コントロールに有効 ――メトホルミン不応例で検討

2017年1月12日 

 メトホルミン不応例では、SGLT2阻害薬のエンパグリフロジンにDPP-4阻害薬のリナグリプチンを併用することで食後血糖値のコントロールが得られることがわかった。こうした増強治療は、メトホルミン不応例への有効な治療選択肢となりうるという。「Diabetes, Obesity and Metabolism」オンライン版に12月23日掲載の論文。

 ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(ドイツ)のThomas Forst氏らは、まず、非盲検試験(治療期1)を実施し、2型糖尿病患者44例を対象に、エンパグリフロジン25mg/日を1カ月間投与した。つづく治療期2では、二重盲検デザイン下で、対象患者をリナグリプチン5mg/日併用投与群またはプラセボ併用投与群にランダムに割り付けて1カ月間投与した。また、標準的な流動食負荷試験および静脈内グルコース負荷により、膵α細胞と膵β細胞の機能を評価した。

 その結果、治療期1では、エンパグリフロジンの投与によって、空腹時および食後血糖値が低下し、これに関連して食後のインスリン値が有意に低下し、プロインスリンの変換率が改善することがわかった。続く治療期2では、リナグリプチンの追加投与によって食後血糖値はさらに改善した。同氏らによると、こうした改善は、食後のグルカゴン濃度が著明に低下したことによる可能性が高いとしている。また、静脈内グルコース負荷に対するインスリン反応は、いずれの治療期においても改善がみられた。

 以上の結果から、同氏らは「メトホルミン不応例へのエンパグリフロジンとリナグリプチンによる増強治療は、良好な食後血糖値のコントロールをもたらし、有効な治療選択肢となる可能性があることがわかった。また、こうした効果は、膵α細胞および膵β細胞の機能が改善することでもたらされている可能性も示唆された」と述べている。

記事原文 [HealthDay News 2017年1月4日]

参考資料
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(dm-rg.net)

日本医療・健康情報研究所

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