レーザー治療後の糖尿病黄斑浮腫、VEGF阻害薬投与で視力が改善 [HealthDay News]

 糖尿病黄斑浮腫(DME)に対する黄斑レーザー光凝固術を施行後、視力が大幅に低下した眼の硝子体内に眼科用血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬のアフリベルセプトを投与すると、視力および形態学的な評価項目が改善することが、「JAMA Ophthalmology」オンライン版に2016年12月22日掲載の論文で報告された。

米Retina Consultants(テキサス州ヒューストン)のCharles C. Wykoff氏らは、アフリベルセプトのレーザー治療に対する優越性を検証したVISTA(Study of Intravitreal Aflibercept Injection in Patients With Diabetic Macular Edem)試験およびVIVID (Intravitreal Aflibercept Injection in Vision Impairment Due to DME)試験のサブグループに関する事後解析を行った。解析対象は、それぞれの試験で最初はレーザー治療群に割り付けられ、その後、アフリベルセプト硝子体内投与を行ったVISTA試験の154眼中63眼とVIVID試験の133眼中46眼とした。

 その結果、ベースラインから100週目における矯正視力文字数の平均変化量は、VISTA試験群では2.2文字、VIVID試験群では3.8文字それぞれ増加していた。アフリベルセプト硝子体内投与を行う前には、これらの眼の矯正視力文字数のベースラインからの変化量は、VISTA試験群では11.0文字、VIVID試験群では10.0文字減少していたのに対し、同薬投与開始から100週目における変化量は、VISTA試験群、VIVID試験群でそれぞれ17.4文字、13.6文字増加していた。

 また、中心網膜厚の変化量をみると、アフリベルセプトの硝子体内投与を開始した時点では、ベースライン時からわずかな変化が認められたが(平均変化量:VISTA試験群+3.9μm、VISTA試験群-3.0μm)、その後は100週目までにそれぞれの群で-285.6μm、-313.4μmの減少がみられた。

 以上の結果から、同氏らは「DMEに対するレーザー治療後に視力が大きく低下した場合には、アフリベルセプトを硝子体内投与することで視力や形態学的なアウトカムが改善することがわかった」と述べている。

一部の著者は、アフリベルセプトの製造元である米Regeneronと独Bayer HealthCareとの利益供与を開示している。なお、両者はVISTA試験およびVIVID試験に資金提供を行っている。

記事原文 [HealthDay News 2016年12月29日]

参考資料
Full Text (subscription or payment may be required)

[dm-rg.net]

糖尿病情報スクランブル 新着記事

編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶