インスリン+GLP-1受容体作動薬の併用療法で血糖変動が最小 [HealthDay News]

 2型糖尿病患者では、基礎インスリン+GLP-1受容体作動薬の併用療法を行っている場合に血糖変動が最も小さく、低血糖が最も少ないことが、「Diabetes Care」オンライン版に12月2日掲載の論文で報告された。

 LMC Diabetes & Endocrinology(カナダ、トロント)のHarpreet S. Bajaj氏らは、汎用されている4つのインスリン療法(基礎インスリン+経口血糖降下薬、基礎インスリン+GLP-1受容体作動薬、混合型インスリン、Basal-Bolus療法)により良好にコントロールされている2型糖尿病患者160人を対象に、持続血糖測定(CGM)を用いて評価した血糖変動を比較した。対象患者には盲検下でCGMを6日間実施した。

 その結果、血糖の日内変動の指標である血糖値の標準偏差(主要評価項目)は、基礎インスリン+GLP-1受容体作動薬群では、基礎インスリン+経口薬群(P=0.03)、混合型インスリン群(P=0.01)、およびBasal-Bolus療法(P<0.01)に比べて有意に低いことがわかった。年齢やBMI、2型糖尿病の罹病期間およびHbA1c値で調整後の解析でも、同様の関連性が認められた。CGM時の低血糖発症率も、基礎インスリン+GLP-1受容体作動薬群でもっとも低かった。

 以上の結果から、同氏らは「基礎インスリンにGLP-1受容体作動薬を追加併用した場合に認められた日内血糖変動と低血糖への効果は、GLP-1受容体作動薬の投与でみられる心血管アウトカムの低減と関与している可能性があり、さらなる研究を行うべきだ」と述べている。なお、一部の著者は製薬企業との利益供与を開示している。

記事原文 [HealthDay News 2016年12月20日]

参考資料
Full Text (subscription or payment may be required)

[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶