1型糖尿病患者では脳梗塞や出血性脳卒中リスクが高まる

2016年12月22日 

 1型糖尿病患者では脳梗塞や出血性脳卒中を発症するリスクが高まっており、そのリスクはHbA1c値の上昇に伴って増加することが、「Journal of Internal Medicine」11月号に掲載の論文で報告された。

 ヨーテボリ大学(スウェーデン)のChristina Hedén Ståhl氏らは、18歳以上の1型糖尿病患者とマッチさせた対照群を対象とした前向きのコホート研究を実施し、血糖コントロール状況と関連する脳卒中の超過リスクについて検討した。対象は、1998~2011年に、Swedish National Diabetes Registerに登録された1型糖尿病患者3万3,453人と、1対5でマッチさせた一般集団から抽出した対照群15万9,924人とした。

 解析の結果、1型糖尿病患者群では2.3%、対照群では0.7%が脳卒中と診断された。対照群と比べて、1型糖尿病患者における脳梗塞と出血性脳卒中の多変量調整後のハザード比は、それぞれ3.29、2.49であった。

 また、HbA1c値の上昇に伴って、脳梗塞と出血性脳卒中のリスクは漸増していたが、脳梗塞リスクはHbA1c目標値(6.9%)以下でも有意に増加していた(多変量調整後のハザード比は1.89)。HbA1c値が9.7%を超える場合には、脳梗塞および出血性脳卒中リスクはいずれも著明に増加しており、多変量調整後のハザード比はそれぞれ7.94、8.17であった。

 以上の結果を受け、同氏らは「1型糖尿病患者では脳梗塞と出血性脳卒中のリスクが高まっており、そのリスクは、血糖コントロールが不良な場合に著明に増加することがわかった」と結論づけている。なお、本研究には、ノボ ノルディスク財団(デンマーク)が資金援助の一部を行っている。

記事原文 [HealthDay News 2016年12月13日]

参考資料
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(dm-rg.net)

日本医療・健康情報研究所

編集部注:海外での研究を扱ったニュース記事につきましては、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。

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