1型糖尿病患者で低血糖による入院が減少――デンマークの調査

2016年12月15日 

 デンマークでは、成人の1型糖尿病患者において、低血糖による入院が経年的に減少しており、1年間あたりの減少率は8.4%であることが、「Diabetes Care」オンライン版に11月29日掲載の論文で報告された。

 ステノ糖尿病センター(デンマーク、ゲントフテ)のKazi Ishtiak-Ahmed氏らは、デンマークの糖尿病患者を対象とした大規模データベース(Danish Adult Diabetes Database)に、2006年以降に登録された16歳以上の1型糖尿病患者1万7,230人のデータを用いて、全国的な低血糖の発生率とその予測因子を検討した。追跡は2012年まで行った。

 解析の結果、7万2人・年の追跡期間中(平均3.7年)、1型糖尿病患者1,735人で2,369件の低血糖が発生していた。1年あたりの減少率は8.4%であった。低血糖の既往、年齢、糖尿病の罹病期間、アルブミン尿およびHbA1c値が低血糖発生の予測因子であった。

 以上の結果から、同氏らは「今回の研究から、デンマークでは1型糖尿病患者における低血糖の発生率は減少傾向にあることがわかった」と結論づけるとともに、低血糖の既往、糖尿病の罹病期間、顕性アルブミン尿(macroalbuminuria)、HbA1c値といった因子が、1型糖尿病患者における低血糖リスクの増加と関連することが判明したことから、「これらの因子に注意を向けることが臨床と公衆衛生の両側面から重要になる」と述べている。

 同センターは、ノボノルディスク社(デンマーク)が所有する病院であり、一部の著者は同社をはじめとする複数の製薬企業との利益供与を開示している。(HealthDay News 2016年12月2日)

記事原文 [HealthDay News 2016年12月2日]

参考資料
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(dm-rg.net)

日本医療・健康情報研究所

編集部注:海外での研究を扱ったニュース記事につきましては、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。

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