グルコースモニタリングシステム「FreeStyleリブレPro」発売 14日のグルコース値を記録、穿刺によるキャリブレーションが不要 アボット ジャパン

 アボット ジャパンは、「FreeStyleリブレProシステム」(販売名:FreeStyle リブレ Pro)を12月1日に発売すると発表した。「FreeStyleリブレPro」は、医師が糖尿病患者に装着することで、患者のグルコース値を持続的に測定できるフラッシュグルコースモニタリングシステムで、測定値は15分おきにセンサーに記録され、最長14日分のグルコースプロファイルを保存する。2016年12月1日に保険適用となる。
15分ごと最大14日分のグルコース値を自動で記録
上腕に装着するのみでキャリブレーションも不要
 「FreeStyleリブレPro」は、医療従事者がより適切に糖尿病患者のグルコース値管理を行えるよう設計されている。医療従事者が小さな丸いセンサーを糖尿病患者の上腕部裏側に装着することで、センサー中心部の極細の針が、組織間質液中のグルコース値を持続的に測定する。センサーは15分ごとに自動でグルコース値を記録し、最大14日分、1,340回の測定データを保存する。

 保存された14日分のデータは、患者が医療機関に再来院した際、医療従事者の持つ「FreeStyleリブレPro」のリーダーを用いてセンサーをスキャンすることで、5秒ほどでダウンロードすることができる。これにより医師は、患者の14日間のグルコースプロファイルを把握できる。

 「FreeStyleリブレPro」は、従来の持続血糖測定器(CGM)と異なり、センサーの正確性を維持するために行う指先穿刺によるキャリブレーションが不要だ。センサーは工場出荷前にキャリブレーションが済んでおり、その後の患者自身が指先穿刺を伴う日々のキャリブレーションをする必要はない。

 患者はセンサーを上腕の後部に装着するのみで、操作などの必要もない。医療従事者は患者にキャリブレーションの方法を指導する必要がなく、毎回の洗浄・消毒を必要とする送信機や部品も使用していないため、業務量や時間を大幅に削減することができる。

 「FreeStyleリブレPro」で測定されたデータを専用ソフトウェアで読み込むと、グルコース値だけでなく、その変動データを実用的なトレンドやパターンにして表示するAmbulatory Glucose Profile (AGP)と呼ばれるレポートを簡単に作成できる。これにより、医療従事者は患者の日常におけるグルコースプロファイルを視覚的かつ容易に把握でき、より適切な治療管理や患者指導が行えるようになる。
 東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の西村理明准教授は「私が担当する多くの糖尿病患者さんは、1日に数回実施しなければならない指先の穿刺採血に伴う痛みや手間を嫌がったり、血糖測定に使用する電極枚数に保険上の制限があるため、十分な血糖モニタリングができず、コントロール不良につながっています。FreeStyleリブレProはこのような課題を解決するだけでなく、14日間というグルコースプロファイルのトレンドやパターンを正確に把握する上で十分な期間のデータを入手することが可能になります」と述べている。

アボット ジャパン
[Terahata]

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