GLP-1受容体作動薬の消化器症状を調査 ――投与量や基礎治療薬、作用時間でリスクに差

2016年11月24日 

 GLP-1受容体作動薬は消化器症状の増加と関連するが、そのリスクは投与量や基礎治療薬の種類、GLP-1受容体作動薬の作用時間で差がみられることが、「Diabetes, Obesity and Metabolism」オンライン版に11月9日掲載の論文で報告された。

 St. Josef病院(ドイツ、ボーフム)のKarolin Bettge氏らは、システマティック・レビューにより抽出した32件のGLP-1受容体作動薬に関する第3相試験の論文を対象に、悪心や嘔吐、下痢を報告した患者の割合を、投与量や基礎血糖降下薬、GLP-1受容体作動薬の作用時間別に解析した。

 その結果、長時間作用型のGLP-1受容体作動薬とGLP-1受容体作動薬のすべての種類で用量依存性の悪心リスクが認められ(P値はそれぞれ0.0063、0.0017)、嘔吐に関しても同様の傾向がみられた(P=0.23)。下痢リスクも用量依存性の関連がみられた(P=0.031)。

 基礎治療薬については、メトホルミンを使用した場合に悪心と嘔吐が多くみられた(P値はそれぞれ0.04、0.0009)。また、エキセナチド(1日2回投与)に比べてリキシセナチドでは悪心と下痢が少なかった。また、長時間作用型のGLP-1受容体作動薬では悪心と嘔吐は少なかったが、短時間作用型に比べて下痢が多いなど、GLP-1受容体作動薬の作用時間でも消化器症状に差がみられた。

 これらの結果を踏まえ、同氏らは「GLP-1受容体作動薬は消化器症状を伴うが、その頻度は投与量や基礎治療薬、GLP-1受容体作動薬の種類によって異なると考えられる」と述べている。なお、著者の一部は製薬企業との利益供与を開示している。

記事原文 [HealthDay News 2016年11月15日]

参考資料
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(dm-rg.net)

日本医療・健康情報研究所

編集部注:海外での研究を扱ったニュース記事につきましては、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。

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