青年期発症の1型糖尿病では末期腎不全の累積発症率は低い [HealthDay News]

 15~29歳の間に1型糖尿病と診断された患者を30年間にわたり追跡調査した結果、こうした患者では末期腎不全(ESRD)の累積発症率は低いことが、「Diabetes Care」オンライン版に10月21日掲載の論文で報告された。

 オスロ大学病院(ノルウェー)のVibeke Gagnum氏らは、1978~1982年に、15~29歳の時点で1型糖尿病と診断された患者719人を対象に、長期にわたる死亡率、死因およびESRDの発症率を調べた。死因とESRDの有無に関する情報は、全国登録データから入手した。

 その結果、30年間の追跡期間中に参加者の4.6%がESRDを発症し、20.6%が死亡した。累積死亡率は、診断から10年後の時点では6.0%、20年後では12.2%、30年後では18.4%であった。標準化死亡比は4.4。糖尿病の診断からESRDを発症するまでの期間は平均で23.6年であった。死因は慢性合併症(32.2%)が最も多く、急性合併症(20.5%)、変死(19.9%)が続いた。死亡例の15%では、死亡に飲酒が関連していた。

 以上から、同氏らは「30年間の追跡調査を行った1型糖尿病の患者集団では、ESRDの累積発生率は低かった。死亡率は一般集団の4.4倍で、全死亡の半数超が急性または慢性の合併症に起因するものであった」と結論づけている。

記事原文 [HealthDay News 2016年11月8日]

参考資料
Full Text (subscription or payment may be required)

[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
  • 2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)は以前の「JDS値」に0.4を足した「NGSP値」で表わすようになりました。過去の記事は、この変更に未対応の部分があります。ご留意ください。
ページのトップへ戻る トップページへ ▶