糖尿病性の胃不全麻痺にrelamorelinが有効 [HealthDay News]

 成人の糖尿病性胃不全麻痺患者では、relamorelinの服用により嘔吐の頻度や重症度が改善し、胃内容排出が促進されることが、「Gastroenterology」7月号に掲載の論文で報告された。

 米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(ボストン)のAnthony Lembo氏らは、中等度~重度の症状と胃内容排出遅延を呈する糖尿病性胃不全麻痺患者204人を対象に、プラセボ対照二重盲検デザインのランダム化比較試験を行った。対象患者をrelamorelin 10μg 1日1回皮下投与群あるいは1日2回皮下投与群、プラセボ投与群の3群にランダムに割り付けた。

 その結果、relamorelin 1日2回投与群では、プラセボ群に比べて胃内容排出が有意に促進されたほか、嘔吐の発現率が約60%低減し、症状の重症度が改善することがわかった。一方で、relamorelin投与の2群ではプラセボ群に比べて、腹痛や満腹感など他の胃腸症状の改善はみられなかった。全対象患者の58.3%でベースライン時に嘔吐が認められた。これらの患者に限定して解析したところ、relamorelin 1日2回投与群では、プラセボ群に比べて胃内容物が半減する時間が短縮し、嘔吐や悪心、腹痛、腹部膨満感および早期満腹感も改善した。また、relamorelin投与による安全性上の懸念はみられなかった。

 「今回の二重盲検ランダム化比較による第2相試験の結果により、relamorelinが胃内容排出の促進作用や嘔吐の改善など臨床的に意義のある効果を発揮することが明らかにされ、同薬が強力な消化管運動促進薬であることがさらに裏づけられた」と、著者らは述べている。

 一部の著者は、今回の研究に資金提供した米Rhythm Pharmaceuticals社など複数の製薬企業との利益供与を開示している。

記事原文 [2016年7月7日/HealthDay News]

参考資料
Abstract
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[dm-rg.net]
編集部注:
  • 海外での研究を扱ったニュース記事には、国内での承認内容とは異なる薬剤の成績が含まれています。
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