関節リウマチ患者の糖質コルチコイド服用で糖尿病リスクが1.48倍に [HealthDay News]

 糖質コルチコイド(グルココルチコイド)を服用すると、関節リウマチ(RA)患者の糖尿病リスクが上昇する可能性が、「Arthritis & Rheumatology」5月号に掲載の論文で報告された。

 英マンチェスター大学のMohammad Movahedi氏らは、英国(Clinical Practice Research Datalink;CPRD)と米国(National Data Bank for Rheumatic Diseases;NBD)の2つの臨床データベースを用いて、それぞれに参加しているRA患者(CPRD :2万1,962人、NBD :1万2,657人)を対象に、コホート研究を実施した。同氏らは、対象患者の経口糖質コルチコイドの用量と服用時期に関するデータを抽出し、解析を行った。

 その結果、糖質コルチコイドを服用していない患者に比べて、同薬を服用中の患者の糖尿病発症リスクは、CPRDの解析では1.3倍、NBDの解析では1.61倍であることがわかった。糖尿病リスクは、同薬の用量と服用期間の増加に伴い上昇していた。また、糖質コルチコイドの服用歴が過去6カ月以内であることが、現在の糖尿病リスクと関連していることも判明した。CPRDの解析によると、プレドニゾロン換算で5mgに相当する糖質コルチコイド服用による糖尿病リスクは、服用していない場合に比べて、過去1カ月以内の服用では1.20倍、3カ月以内では1.43倍、6カ月以内では1.48倍であった。

 以上から、同氏らは「糖質コルチコイドの服用は、臨床上重要かつ評価可能な糖尿病のリスク因子のひとつである。同薬の服用による糖尿病リスクは、用量と服用期間による影響を受けるが、この影響は過去6カ月以内の服用に限られることもわかった」と述べている。(HealthDay News 2016年5月31日)

記事原文 [2016年5月31日/HealthDayNews]

参考資料
Abstract
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[dm-rg.net]

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